エンゲージメント
1.エンゲージメントとは
エンゲージメントとは、「働く人が、自発的な意志と行動で仕事に取り組み、仕事にやりがいを感じている状態。また、所属意識に対する一体感や愛着心を持っている状態。」のことを指します。
前者は仕事に対する意識を指すので「ワーク・エンゲージメント 」と、後者は組織に対する意識を指すので「エンプロイー・エンゲージメント 」と呼ばれます。
ワーク・エンゲージメントが高い状態とは、従業員が率先して行動し、かつ仕事に対してポジティブな感情を持っている状態といえます。またエンプロイー・エンゲージメントの高い状態とは、企業理念やビジョンに共感し、企業や組織の向かっていく方向に自分の考えがマッチしている状態といえます。
2.エンゲージメント向上に必要な4要素
エンゲージメントを向上させるためには、主に以下の4つの要素が重要なカギとなります。
1.双方向コミュニケーション
双方向のコミュニケーションが、頻繁に、かつ恒常的にあると実感している状態。管理職からの一方的な業務連絡ではなく、社員側も報告・連絡・相談しやすいと思える関係性を構築するのが良いでしょう。
2.成長実感
仕事で学び、成長し、経験やキャリアが豊かになっていると実感している状態。
「自分の力で対処できた」という成功体験によって、自身の成長を実感することができます。
3.承認体験と感謝される体験
会社で存在価値を認められ、貢献できていることを体感し、感謝されていると実感している状態。「自分はこの会社で求められている」と感じることが、心理的安全性が確保され、やりがいにもつながります。
4.信頼と自信
「会社の方針に納得している」「上司のリーダーシップを信頼できる」と実感している状態。会社や上司との信頼関係が生まれると、自分の働きぶりにも自信が持てるようになります。
毎日の仕事におけるこれらの積み重ねが、従業員のエンプロイー・エンゲージメントの醸成、ワーク・エンゲージメントの向上にもつながります。
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