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④健康課題解決に向けたアプローチ【健康経営データ活用セミナー】

健康経営データ活用セミナー

クロス分析を用いて健康経営のPDCAをまわすには?

『健康経営を推進する際に重要なデータの活用』をテーマに全4回に渡ってコラムを公開してまいりましたが、今回の記事で最終回となります。
本記事の最後には、健康経営を取り組むうえで抑えておくべきポイントについてもご紹介していますので、ご参考いただければ幸いです。

セミナーの内容について

1月に開催した健康経営データ活用セミナーは以下4つのポイントで構成されていました。

1.健康経営で必要な情報は

①健康経営に必要な情報【健康経営データ活用セミナー】

2.戦略マップの作成とデータの紐づけ

②戦略マップとデータ活用【健康経営データ活用セミナー】

3.戦略マップとPDCAの連動

③戦略マップとPDCAの連動【健康経営データ活用ウェビナー】

4.健康課題解決に向けたアプローチ

今回は『課題解決に向けた結果の分析』と『健康経営を取り組むうえで抑えておくべきポイント(まとめ)』についてご紹介させていただきます。

課題解決に向けた結果の分析

課題解決に向けたアウトプットが目標に対して効果を発揮しているのかについても、戦略マップを通じて確認しましょう。
どのアウトプットがアウトカム(アブセンティーズムやプレゼンティーズムなど)に大きな影響を与えていると仮定できるかを判断をする際にクロス分析を用いります。

クロス分析

上記の戦略マップでは生活習慣の変化の中で、どのアウトプットがアブセンティーズムに大きな影響をあると仮定できるかについて考える際の繋がりについて解説したものになります。

ここから、どの施策がアブセンティーズムの軽減に対してもっとも効果を発揮しているのかを分析し、どの施策が生産性向上に寄与しているか可視化していきます。

ここからは、分析の例の一部をご紹介させていただきます。

・ストレスはどの程度プレゼンティーズムに影響するのか

ストレスとプレゼンティーズムの関係

・ストレス×ワークエンゲージメントとプレゼンティーズムの関係
クロス分析することでプレゼンティーズムの損失割合が2倍近く差が出てきます。

ストレス×ワークエンゲージメントとプレゼンティーズムの関係

・生活習慣について特に課題がある層は?

生活習慣について特に課題がある層

・なぜ生活習慣の乱れが生じているのか

なぜ生活習慣の乱れが生じているのか



上記で紹介したように、1つ1つを深堀する方法以外にも、戦略マップを全体を簡単に見て、幅広くアプローチする方法も効果的です。分析方法はは学術的な方法からご紹介したクロス分析まで幅広くありますが、企業にあったものを選択しPDCAをまわすようにしましょう。

分析は終えたらプレゼンティーズムコスト(損失金額)を算定することも可能になります。
以前のコラムでもご紹介している通り、健康経営は『経営者の視点として費用対効果も見る』ことも求められていますので、インパクトの可視化と施策のPDCAをまわすために金額換算をするケースもあります。

分析結果から以下の図のようなプレゼンティーズムコスト出すことができます。

プレゼンティーズムコスト

※プレゼンティーズムコスト(損失金額)の算定イメージ

健康経営を取り組むうえで抑えておくべきポイント(まとめ)

最後に健康経営データ活用ウェビナーにおける重要なポイントを3つご紹介いたします。

1.戦略マップ(健康投資管理会計)に関する主要な情報を収集するようにする
①健康投資管理会計ガイドライン、ガイドライン概要、ハンドブック
②健康管理会計作成準備作業用フォーマット(エクセル)、健康経営ガイドブック(基本的な情報)

2.健康経営、健康経営度調査のっ動向から重要視されている指標や傾向を認識する
健康経営の評価ポイントは毎年変わるので、しっかりと対億していけるようにする。

3.戦略マップの作成とPDCAサイクルとの連動
①健康投資管理会計の中でPDCAを認識し活動する。
②Cの部分でアウトカム評価に留まらずに評価する。
(アウトカム評価のKPI、アウトプットのKPI)
③アウトカムに大きく影響を与えるもの、与えられなかったものを認識し、KPIと比較し
改善へアクションの段階に入る。
定量的に施策の投資交換測定または影響度合いを仮定し、健康投資管理会計の枠組みを使い
自社のできる範囲で積極的に進める。


本記事では、『課題解決に向けたアプローチの方法』と『健康経営を取り組むうえで抑えておくべきポイント(まとめ)』についてご紹介いたしました。

本記事を通じて健康経営に取り組んでいく際のヒントとなれば幸いです。
引き続き健康経営に関する情報も発信してまいりますので、よろしくお願いいたします。

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