生産性向上
1.生産性向上とは
生産性向上とは、一般には小さな投資でより大きな成果を生み出すことを意味します。ビジネスの文脈での生産性向上とは、企業が投入した経営資源でいかに大きな成果や価値を生み出せるかということになります。
2.企業の生産性を向上させるヒント
企業の生産性を向上させるためにはシステム改善による業務効率化も一つの手段となりますが、従業員の健康に対してアプローチすることも長期的に大きな成果を生み出します。 人的資本開示のガイドラインであるISO30414においても、11領域のうち7つ目の領域で生産性があげられているように、人的資本の観点から従業員それぞれの生産性を向上させていくことが重要となります。
従業員個人の健康は一人ひとりのライフスタイルと密接に関係しています。毎日残業ばかりしていたら、睡眠時間の減少や食生活の乱れが慢性化し、ひいてはメタボや生活習慣病を生み出すリスクが高まります。体調が悪い状態では、仕事においても十分なパフォーマンスを発揮できないでしょう。パフォーマンスが低下することで仕事が滞り、さらなる残業に繋がってしまうなど、生産性が低下する悪循環に陥ってしまう可能性があります。 早く帰宅できれば、睡眠だけでなく、家族と過ごしたり、趣味に高じたりする時間が確保でき、心の充実も図ることができます。
さらにEAP(従業員支援プログラム) を導入して心身の不調を早期発見し改善支援をおこなうことで、従業員が集中力をもって仕事に取り組め、生産性の向上にも期待が持てるようになるでしょう。従業員が健康でいきいきとした状態は、顧客やサービスへの高いパフォーマンスの発揮につながります 。
また、福利厚生制度も重要です。従業員が福利厚生制度の活用により仕事とプライベートを充実させ、心身ともに健康を維持することができれば、担当する業務にも自然とやりがいを感じられるようになります。意欲的に業務に取り組むことでパフォーマンスや生産性が上がり、ワーク・エンゲージメントの向上にもつながっていくでしょう。
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