さんぽLAB

記事

新入社員・若手社員のメンタルヘルスケア~ストレスチェックと不調を防ぐ方法とは?

コロナ禍において、若手社員のメンタルヘルスケアが課題となっています。学生から社会人への意識変化や社内の人間関係が十分に構築できないまま、在宅勤務やテレワークとなっている人も多いでしょう。

若手社員が抱えるストレスに対し、企業はどう対応していけばよいのでしょうか。

CONTENTS


1.コロナ禍のストレス、昨年比較で若手社員のみ増加傾向
2.コロナ禍で抱える若手社員のストレスの傾向
①キャリア、長期的展望が見えない不安
②自己効力感、エンゲージメントの低下
③コミュニケーション不全
④自律的な働き方に対するプレッシャー
3.若手社員の抱えるストレスに対するメンタルケア
①会社からのメッセージを伝える
②自己効力感を持てるようなサポート
③メンターや外部カウンセラーの導入・活用
④レジリエンス力・自己管理能力の強化
4.メンタルヘルス不調を未然に防ぐセルフケアとラインケア
5.まとめ


コロナ禍のストレス、昨年比較で若手社員のみ増加傾向

コロナ禍で在宅勤務やテレワークの導入が広がる中、ストレスを強く感じる割合が若手社員のみ増えていることが、アドバンテッジリスクマネジメントの調査で明らかになりました。
ストレスを感じる若手社員が増加したのは、企業が新入社員や若手社員の人材育成にリソースを割けなかったことが要因のひとつだと考えられます。

コロナ禍で抱える若手社員のストレスの傾向

在宅勤務やテレワークの導入による働き方は、社内の様子や雰囲気がわかりづらく、不安や孤独感を抱きやすいという問題があります。
①キャリア、長期的展望が見えない不安
②自己効力感、エンゲージメントの低下
③コミュニケーション不全
④自律的な働き方に対するプレッシャー

若手社員の抱えるストレスに対するメンタルケア

若手社員が抱えるストレスに対し、企業はどのようなケアを行うべきなのでしょうか。周囲の状況が見える仕組みづくりやコミュニケーションが取れるような機会をつくる工夫が必要です。
①会社からのメッセージを1on1などを実施し伝える
②自己効力感を持てるようなサポート
③メンターや外部カウンセラーの導入・活用
レジリエンス力・自己管理能力の強化

メンタルヘルス不調を未然に防ぐセルフケアとラインケア

若手社員のメンタルヘルス不調を未然に防ぐには、社員自身が行う「セルフケア」、上司や同僚、外部が行う「ラインケア」が重要です。

生活リズムの崩れや過度なプレッシャーなどから来る変調に自ら気づき、ストレスをコントロールするセルフケアには、いつもとは異なる心や体の不調を早めに周囲に相談することも含みます。そのためには、レジリエンス力の強化や自己管理能力を身につける必要があります。

ラインケアでは、上司や同僚が部下である若手社員の変調に早めに気づいてあげることが大切です。人事部や外部カウンセラーなど、第三者のサポートも活用してみてください。

まとめ

ストレスを抱えて悩む若手社員の早期発見やサポートは、貴重な人材の離職やうつをはじめとしたメンタルヘルス不調による休職リスクを軽減することにつながるでしょう。

つづきを読む

出典

アドバンテッジJOURNAL
新入社員・若手社員のメンタルヘルスケア~ストレスチェックと不調を防ぐ方法とは?


一緒に見たい資料

衛生講話資料「新入社員のメンタル不調を防ぐラインケアとは。新人・部下との接し方のポイント」

新卒入社が3年以内に辞める割合は30%と言われています。特に入社から1から2か月後から理想と現実のギャップに悩み、心身の健康を崩す人が出始めてきます。また新卒が辞めることは会社にとっても、採用・教育コストが重荷となってきます。
新人のやる気を伸ばし、会社で活躍してもらう人材として育てていくためには、管理監督者や上司はラインケアを学ぶ必要が有ります。ラインケアとは管理監督者、上司が、部下の心の健康づくり対策(メンタル不調予防)のために行う活動のことです。
しかし、実際に忙しい職場で適切なラインケアを行うことは簡単なことではありません。また、事業所は、ラインケアを行う管理監督者や上司への負担も配慮する必要があります。勤怠や体調が気になる部下を見つけた際に、必要時人事や産業医に相談できる連携体制を整え、チームで連携を取りながら適切なケアをしましょう。
詳細はこちら

衛生講話資料「メンタルヘルス不調を防ぐラインケアとは。4つのケアと3つの予防について解説【早期発見のためのチェックリスト付き】」

長期休職者の半数以上を精神疾患が占めるなど、職場のストレスに関連した​メンタルヘルス不調を訴えるケースが急増しています。​一方、「メンタルヘルス不調を予防するためにはどうすればいいでしょうか」​「どう対応すれば分かりません」といった質問をよく受けます。​
今回は、職場のサポーターとして知っておくべきメンタルヘルス対策(ラインケア)​について説明します。メンタルヘルスケアにおける「ライン」とは、職場の上司や労働者を指揮命令する人のことを指します。メンタルヘルス不調者対応の目標は「病気を治すこと」ではなく、「仕事に支障をきたさない体調を保つこと」です。必要かつ十分なサポートを行う一方、過剰な対応はしない姿勢を見せることが、個人、そして組織にとって重要です。
事業者は、部下である労働者の状況を日常的に把握し、職場で一番身近な存在となる管理監督者が、適切なケアを行えるよう、ラインケアについての教育研修、情報提供を行うことが求められます。
詳細はこちら

リーフレット「新入社員の健康管理」

3月~4月は生活環境や労働環境が変化する方が多いことと思います。一方で環境の変化は体調を崩しやいので特に注意が必要です。
このリーフレットは、新入社員(新卒採用・中途採用)、異動や転勤などで事業所が変わった方の健康教育にご活用いただけます。
詳細はこちら


ハッシュタグを押下して関連ページを検索↓

コメントする
2 件の返信 (新着順)
ペイペン
2022/07/07 02:09

新入社員・中途採用の離職が多いので、何かできればと思っておりましたが、とりあえず、管理職と1on1はやっぱり大事ですよね。

ak バッジ画像
2022/06/08 10:21

大変参考になります。

コロナ禍の影響を受けているのは、若手もそうだなと。
リモートでも自己効力感、心理的安全性も保ちながら、働いていただけるような、色んな施策を検討したいです。

【ラインケア力について】
メンタルヘルス不調の社員をケア、職制とのコーディネートをするにあたり、
部下の方の個性、性格、特徴などにあわせた、柔軟なラインケアをいただける職制と、
一緒くたの関わり方の職制もおられる場合があります。

以前、ARM様のセミナーで伺った、リーダーシップ研修(講話型、体感型)を受講させていただきましたが、
様々な種類のリーダーシップの取り方を柔軟に使い分ける、ということが目から鱗でした。
EQというPDCAにも活かせるものも組み合わせると、よりポジティブな方向に活かすことができるのではと
感じています。

人事DXが弊社でも言われている中で、健康視点でも、
ストレスチェック、健診結果、エンゲージメントサーベイ、EQなど複合的に傾向分析をしながら、
従業者の施策検討、PDCAができるようになると良いのではと思っています。