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用語辞典

健康経営銘柄

1.健康経営銘柄とは

健康経営銘柄とは、経済産業省が東京証券取引所と共同で、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業を「健康経営銘柄」として選定し、公表する顕彰制度です。

健康経営銘柄は、日本再興戦略の一環として「国民の健康寿命の延伸」に位置付けられた取り組みの一つです。東京証券取引所の上場企業であり、健康経営度調査に回答した企業のうち、業種ごとに上位20%以内が選定候補に選出されます。そこから財務指標スクリーニングなどの評価が行われ、評価結果が業種内で最高順位の企業および各業種最高順位企業の平均より優れている企業が健康経営銘柄として選定されます。

健康経営が経営理念にしっかり位置づけられ、組織体制を構築していること、またそれが実行されていることが認定の条件です。また、健康経営への取り組みを自社で評価しているか、改善を進めているか、法令は遵守しているか、なども評価の対象となります。

参考:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/meigara2022_report.pdf

2.健康経営銘柄認定のメリット

「健康経営銘柄」認定のメリットの一つは、選定された企業が魅力的な投資先だと投資家に判断され、株価向上の可能性も期待できます。

また健康経営銘柄に選定されることで、企業のイメージアップやブランディングにつながります。経済産業省認定のロゴマークを広報活動に活用することも可能です(一部、制限あり)。

そして、従業員を大切にする企業だと認識されることから、離職率低下や採用力の強化にもつながるでしょう。組織が一体となって健康意識を高めることで、生産性の向上といったメリットも生まれるでしょう。

すなわち健康経営銘柄は、認定を取得することで企業価値の向上や業績向上にもつながる顕彰制度ともいえます。

「健康経営」を推進し、従業員の健康保持・増進に取り組むことは、将来的に収益性を高める投資であるといわれています。自社が抱える健康課題を早めに把握、解決策を準備し、現場の意識を促して、組織全体で取り組む体制を構築する。「健康経営銘柄」の選定を目標とする企業であれば、こうした現場を巻き込んだ積極的なアクションが求められるでしょう。

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