冬は、インフルエンザなどの感染症の流行に加え、凍結や積雪による転倒、屋内外の温度差によるヒートショック・寒冷ストレス、年末の繁忙期に伴う長時間労働など、職場の健康・安全に関わるリスクが高まりやすい季節です。
産業保健スタッフには、こうした冬特有のリスクを事前に把握し、従業員への注意喚起や職場環境の整備、衛生管理・安全対策につなげていくことが求められます。
今回は、冬の職場で特に注意したい4つの健康・労働災害リスクを取り上げ、それぞれのおすすめコンテンツを紹介します。インフルエンザ対策や転倒防止、ヒートショック・寒冷ストレス対策、長時間労働による労災リスクなど、冬場の職場環境を見直す際に役立つ情報をまとめています。
これから冬を迎える前に、産業保健活動や職場の安全衛生対策をチェックするための参考として、ぜひご活用ください。
1.インフルエンザ等の感染症の流行
インフルエンザをはじめとした感染症は、流行が始まってからでは対応が後手に回りがちです。基本的な感染予防行動が日常的に機能しているか、体調不良時に無理をさせないルールと職場風土が整っているか、そして万が一感染者が出た場合に備えた初動対応と情報共有体制が構築されているか。これらを点検し、必要に応じて改善することで、職場全体の感染リスクを大きく下げることができます。担当者それぞれが役割を明確にし、今からインフルエンザ対策に備えることが、健康で安全な職場づくりへの第一歩です。
2.凍結や滑りやすい通路による転倒リスク
転倒・転落事故は、労働災害の中でも発生件数が多く、特に建設業や製造業、運輸業などで深刻な問題となっています。令和5年度の労働災害発生状況によると、転倒による死傷者数は36,058件、墜落・転落による死亡者数は204件にのぼり、安全対策が急務です。
ここでは、転倒・転落事故の原因と具体的な防止策について解説し、職場での安全対策に役立つ情報を提供します。安全な作業環境を整えるために、ぜひ参考にしてください。

3.屋内外の温度差によって生じるヒートショック
冬の職場環境は、ヒートショックや寒冷ストレスといった健康リスクを引き起こしやすく、労災や体調不良の原因となります。特に寒冷地や夜間・屋外作業のある事業所では、血圧変動による心疾患や脳卒中、作業効率低下による事故リスクが高まります。
ここでは、産業保健スタッフが押さえておくべき「冬の職場に潜む健康リスク」と「具体的な防止対策」を解説します。従業員の安全と健康を守るために、冬場の労働安全衛生管理に役立ててください。
4.年末の繁忙期・長時間労働による労災リスク
年末は業務量の増加や人員不足により、労働災害(労災)のリスクが特に高まる時期です。実際、製造業・物流業・小売業・建設業など幅広い職種で事故や体調不良が多発しています。
ここでは、年末に起こりやすい労災の具体例と、産業保健スタッフが実施すべき予防策・安全衛生活動の強化ポイントを解説します。繁忙期に労災を防ぎ、従業員の「健康」と「安全」を守るための実践的なヒントを押さえましょう。