ARM_運営事務局
2024/03/29 16:13
安全配慮義務
1.安全配慮義務とは
安全配慮義務とは、労働者が生命や身体等の安全を確保しつつ労働することができるように必要な配慮をすることを使用者(事業者)に定めた義務のことで、労働契約法第5条や労働安全衛生法第3条第1項に規定されています。必要な配慮は、一律で定められているものではなく、労働者の職種や業務内容、業務場所等の具体的な状況に応じて求められます。
安全配慮義務に違反した場合、民事上債務不履行における損害賠償請求を求められる場合があります。
2.安全配慮義務の履行
安全配慮義務は、具体的に労働災害の「危険発見」と「その事前排除(予防)」があります。
■危険発見
職場や働いている人の周りにある危険を予知して発見することをいいます。
■事前排除(予防)
リスクを除去・低減し、残存したリスクに対しては作業者にその存在などを示し、危険が顕在化しないように対策をとることをいいます。
3.安全配慮義務の例
安全配慮義務は、次のようなものが挙げられます。
・安全教育の実施
・労働災害の防止
・ハラスメント対策
・過重労働対策
・障害に対する配慮
・妊産婦に対する配慮
・高齢労働者に対する配慮
・メンタルヘルスケア対策
・海外派遣労働者への健康管理
・在宅勤務者や出向社員に関する配慮
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