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感情を味方にする力──ビジネスで注目されるEQ(感情知性)とは?

近年、ビジネスシーンで注目を集めるEQ(感情知性)。これは、自分や他人の感情を適切に理解し、活用・調整できる力を指します。IQ(知能指数)とは異なり、EQは後天的に高めることができ、職場の人間関係やリーダーシップにも大きな影響を与えます。本記事では、EQの基本的な定義から構成要素、高いEQを持つ人の特徴までをわかりやすく解説します。

CONTENTS


1.EQとIQの違い
2.EQを構成する4つの能力
3.EQが高い人の特徴
4.企業におけるEQのメリット
5.EQを高めるメリット
6.企業のサポート


EQとIQの違い

EQ(Emotional Intelligence Quotient)は、自身や他者の感情を適切に察知し、扱う能力を示す「感情知性」を指します。IQ(Intelligence Quotient)が知能の数値化を意味するのに対し、EQは感情の扱い方に焦点を当て、トレーニングで向上可能です。1990年代、ピーター・サロベイとジョン・メイヤーがEQのビジネス重要性を提唱し、ダニエル・ゴールマンの著作が普及を後押ししました【Emotional Intelligence】。

EQを構成する4つの能力

感情の識別(Identify):自分や他者の感情を正確に識別する能力。
感情の利用(Use):思考を促進し、課題解決に役立つ感情を生成する能力。
感情の理解(Understand):感情の原因や変化を理解し、適切な行動を検討する能力。
感情の調整(Manage):目的達成のために感情を調整する能力。

EQが高い人の特徴

EQが高い人は、柔軟性に優れ、聞き上手で共感力があり、ストレス耐性が高く、傾聴力も持ちます。感情を適切に処理することで、ビジネス環境でのパフォーマンスや対人関係が向上します。

企業におけるEQのメリット

従業員のEQ向上は、以下の点で企業にも利益をもたらします。

リーダーシップの強化:EQは優れたリーダーに求められる資質を含み、リーダー育成に貢献します。
ハラスメント防止:感情管理が上手くなることで、ハラスメントの防止につながります。
メンタルヘルス向上:EQの高まりは対人コミュニケーションの改善に寄与し、メンタルヘルス対策にも有効です。
生産性向上:高いEQは的確な状況判断と円滑なコミュニケーションをもたらし、企業の生産性向上に繋がります。

EQを高める方法

EQの理解:EQの概念を学び、自分の感情を認識する。
自己把握:感情の動きを日記などで記録し、自分の感情パターンを理解。
トレーニング:傾聴力の向上や怒りの制御、ノンバーバルスキルの練習など、具体的な行動プランを実行する。

企業のサポート

企業は、EQ向上研修などを通じて従業員のEQを計画的に育成し、全体の生産性向上を目指すことが重要です。

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出典

アドバンテッジJOURNAL
EQ(心の知能指数)とは?高い人の特徴や企業メリット、高める方法を紹介



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昨今、多くの企業で推進されている「人的資本経営」の実現においてもEQは欠かせない能力だと言えます。しかし、EQの概念は曖昧で理解が難しく、具体的な活用方法をイメージしにくいのが現状ではないでしょうか。

本資料では、EQについての基礎知識をはじめ、EQが高い/低い人の特徴、ビジネスにおける具体的なシーンでの活用方法、EQの伸ばし方などを解説しています。




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