従業員のバーンアウト(燃え尽き症候群)。企業側の対応や予防のためにできること
バーンアウト(燃え尽き症候群)とは、これまで意欲的に働いていた人がストレスの蓄積により、ある日突然無気力になってしまう状態のことです。燃え尽き症候群になりやすい人は責任感が強く、限界まで頑張ってしまう傾向があります。燃え尽き症候群に陥るとそれまでの意欲を失ってしまうことから、周囲からみると甘えと捉えられてしまうことがありますが、むしろ、甘えとは正反対の状態といえます。従業員が燃え尽き症候群に陥ってしまうと休業が必要なケースもあり、企業は早急な対応が求められます。パフォーマンスを発揮し、意欲的に働く人材を突然失うことは、企業にとって大きな損失です。また、休業が必要となった従業員にとっても、以前のように働けるか不安を感じることもあるため、周囲の人々の理解や連携が不可欠となります。
本記事では、従業員が燃え尽き症候群になった時の企業側の対応や、未然に防ぐ対策を解説します。
CONTENTS
1.燃え尽き症候群とは
2.燃え尽き症候群になりやすい人の特徴
3.職場の特徴
4.予防策
5.復職支援
燃え尽き症候群とは
燃え尽き症候群(バーンアウト)は、以前は意欲的だった人が突然無気力になる状態です。この状態は、1970年代にアメリカの心理学者が「バーンアウトシンドローム」と名付けました。ストレスの蓄積が原因であり、企業は従業員がこの症候群に陥らないよう対策を講じる必要があります。
主な症状
・やる気が出ない
・人と関わりたくない
・仕事に行きたくない
・朝起きるのが辛い
・飲酒量の増加
燃え尽き症候群になりやすい人の特徴
真面目で仕事熱心な人:仕事とプライベートの境界が曖昧でストレスを溜めがち
完璧主義な人:完璧を求めすぎて自分を追い詰め、心身が消耗
職場の特徴
時間外労働が多い:プライベート時間が確保できず、オン・オフの切り替えが難しい
担当外の業務が多い:不必要な会議や業務がストレスを増大
評価体制が不十分:努力が評価されないと感じるとモチベーションが低下
予防策
相談しやすい環境の整備:1on1ミーティングやメンター制度を導入
時間管理の見直し:残業や休日出勤の削減、休憩時間の確保
公平な評価制度:納得性のある評価制度の導入
ストレスチェックの実施:メンタルヘルス状態を把握し、セルフケアを促進
産業医の活用:専門的な助言とケア
復職支援
徐々に復職:負担の少ない業務から再開し、段階的に業務量を増加
周囲との連携:家族や同僚、産業医と協力してサポート
燃え尽き症候群を予防し、健康的な職場環境を作ることが企業に求められます。
出典
アドバンテッジJOURNAL
従業員のバーンアウト(燃え尽き症候群)。企業側の対応や予防のためにできること
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