レジリエンスとは、しなやかな強さ・精神的回復力などと訳され、挫折や苦境から回復する精神的な力を意味する言葉です。困難を乗り越えるために必要不可欠な力として注目されていますが、ビジネス界においても、企業が変化の激しい時代を生き抜くための力として重要視されています。今回はレジリエンスの意味や高めるメリット、組織のレジリエンスを向上させる方法などについて、詳しく解説します。

CONTENTS

---

1.レジリエンスとは？
2.レジリエンスを高める
3.まとめ

---

1.レジリエンスとは？

レジリエンスは「精神的回復力」を意味し、困難な状況から立ち直る能力を指します。もともと物理学の用語で、「変形した物体が元に戻ろうとする力」を示していました。ビジネスでは、環境や変化に柔軟に対応する力として注目されています。

ビジネスにおけるレジリエンス

ビジネスの現場では、組織全体と個人双方のレジリエンスが重要です。組織のレジリエンスは、労働環境の変化やダイバーシティ施策などへの柔軟な対応力を意味し、個人のレジリエンスは、未経験の業務に対する対応力を示します。

レジリエンスとストレス耐性・メンタルヘルスの違い

ストレス耐性は「ストレスに耐える力」、メンタルヘルスは「心の健康」を指します。レジリエンスは「ストレスから回復する力」であり、これらと異なります。

レジリエンスが注目される背景

リモートワークやDXの導入など、労働環境の変化が進む中、適応力としてのレジリエンスの重要性が増しています。変化に対応しつつ目標を達成するため、レジリエンスを高める企業が増えています。

レジリエンスの因子

レジリエンスには「危険因子」（ストレスや困難をもたらす要素）と「保護因子」（回復を助ける要素）があり、質の高い保護因子を増やすことでレジリエンスが向上します。

2.レジリエンスを高める

企業がレジリエンスを高めるメリット

変化に強い組織：環境変化やリスクに対処しやすくなる。
従業員の問題解決能力向上：困難な状況でも柔軟な対応が可能。
従業員のストレス耐性向上：ストレスに対する耐性が高まり、心身の健康を維持しやすくなる。

レジリエンスを高める方法

個人

自己認識：自分の思考や感情を把握する。
自尊感情・自己効力感の向上：自己肯定感を高め、成功体験を積む。

組織

心理的安全性の確保：自由に意見を言える職場環境を作る。
ビジョン・ミッションの浸透：企業の方向性を共有し、従業員の行動に自信を持たせる。

3.まとめ

レジリエンスは、環境の変化に適応し、困難を乗り越えるために必要な「しなやかな強さ」です。企業の主体的な取り組みにより、組織全体のレジリエンスを高め、変化に柔軟に対応できる体制を築くことが求められます。

▶もっと詳しく知りたい方はこちら

出典

アドバンテッジJOURNAL
レジリエンスとは？ビジネスにおける意味や高める方法・メリットを解説

ハッシュタグを押下して関連ページを検索↓