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2024/03/13 11:19
疾病性
1.疾病性とは
産業保健の現場では、体調不良や疾患を抱えながら働く従業員に対し、「疾病性」と「事例性」に分けて考えることが重要です。
疾病性とは、その人の症状や疾患の有無、診断名などに関する事で、例えば「抑うつ気分、不眠、食欲不振があり、うつ病が疑われる」といった、医師などの医療職が判断することになります。
仮にうつ病を抱えていても、治療をしてコントロールが良好であり、就業制限も必要ない、勤怠の乱れもなく仕事のパフォーマンスも良好と、特に問題がない従業員もたくさんいます。
反対に、「遅刻が多い」や「勤務中居眠りをしている」など業務上問題が生じており、それが従業員の疾病や体調不良によるものではなく(うつ病や睡眠時無呼吸症候群など)、従業員の性格や勤務態度に問題があり、会社から適切な指導が必要なケースもあります。
職場では、疾病を持っているかどうかや疾病の確定診断よりも、疾病が就労にどのような支障をきたす可能性があるのか、会社としてどのような配慮が必要かという視点や、業務上の問題が生じていないかどうか(事例性)に着目する事がより重要です。
2.疾病性に関連するコンテンツ
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