記事

成功事例に学ぶ復職支援~再休職を防ぐ仕組みと支援のコツ~

成功事例に学ぶ復職支援~再休職を防ぐ仕組みと支援のコツ~

復職支援に携わる中で、復職判断の迷いや、再休職が続くケースへの対応に悩むことはありませんか。段階的復職(リハビリ勤務)の進め方や業務負荷の調整、復職後のフォロー体制など、現場では判断の難しい場面が数多くあります。

本記事は、職場復帰支援に豊富なご経験と実績を持つ難波克行先生をお招きし2026年1月22日に開催したさんぽLABセミナー「成功事例に学ぶ復職支援~再休職を防ぐ仕組みと支援のコツ~」の内容をもとに、復職支援の実務に活かせるポイントをお伝えします。

”難波克行先生プロフィール"

目次

  1. 復職支援はモグラ叩き?
  2. 事例紹介:とある会社のビフォーアフター
  3. まとめ


1. 復職支援はモグラ叩き?


「モグラ叩き」のような対応になっていませんか?

メンタルヘルス不調者の職場復帰支援は、しばしば「モグラ叩き」に例えられます。
1人が復職したと思えば、別の部署で新たな休職者が出る。復帰後まもなく再び体調を崩してしまうケースもあります。
その都度、丁寧に個別対応を重ねていても、次のケースが発生する――。こうした状況が続けば、支援する側が疲弊してしまうのも無理はありません。
現場の最前線に立つ皆さまの中にも、同じような感覚を抱いている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

どうしたらモグラ叩きから抜け出せるのか?

現在、多くの企業では職場復帰支援のフローや規程が整備されていると思います。参考にされているのは、厚生労働省が公表している「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」などです。
しかし、実際の運用では、「このケースをどう判断すべきか」と迷う場面も少なくありません。手順はスムーズに機能しているでしょうか。産業医・保健師・人事・上司の連携は円滑でしょうか。事業所や担当者が変わっても、同じ水準で対応できているでしょうか。
もし対応にばらつきや滞りがあるとすれば、それは仕組みに課題があるサインかもしれません。

もしかして、「道具」が違う?「叩き方」が違う?

もしかすると、努力不足ではなく、道具ややり方自体が間違っているのかもしれません。

一生懸命取り組んでも状況が改善しない場合、やり方や視点がずれていることがあります。例えるなら、モグラを叩くべき場面で、目をつぶってバットを振っているような状態です。どれだけ力を込めても、成果にはつながりません。
また、「メンタルヘルス」に構えすぎて慎重になりすぎることで、適切な対応に踏み出せず動きが止まることもあります。会議では問題意識が上がっても、具体策が決まらず議論だけで終わることも少なくありません。産業保健スタッフだけが奮闘し、現場や人事の協力が得られず孤立する場合もあります。

さらに、企業規模や拠点ごとの体制の違いも影響します。専属産業医がいる事業所もあれば非常勤の拠点もあり、人事担当者が専任か兼務かでも対応の質やスピードが変わります。

「うまくいくやり方」は整理できる

だからこそ必要なのは、個々の努力論ではなく、職場復帰支援の「上手なやり方」を整理することです。やみくもに頑張るのではなく、どの「道具」を使い、どの「フォーム」で対応するのか――正しい視点と具体的な進め方を明確にすることが重要です。
さらに、メンタルヘルスの専門家が常にいなくても回る仕組みづくりも欠かせません。特定の誰かの力量に頼るのではなく、関係者が足並みをそろえて動ける体制を整えることが求められます。
ここからは、実際の企業事例をもとに、そのポイントを整理していきます。

上手なたたき方教えます


2. 事例紹介:とある会社のビフォーアフター


 成功事例に学ぶ復職支援~再休職を防ぐ仕組みと支援のコツ~の続きは会員登録で




講師:難波 克行 先生

アドバンテッジリスクマネジメント 健康経営事業本部顧問
医師・産業医・労働衛生コンサルタント
アズビル株式会社 統括産業医

メンタルヘルスおよび休復職分野で多くの著書を執筆、専門誌への多数の寄稿
ご自身のYouTubeチャンネルで産業保健に関わる動画を配信

代表書籍
『職場のメンタルヘルス入門』
『職場のメンタルヘルス不調:困難事例への対応力がぐんぐん上がるSOAP記録術』
『産業保健スタッフのための実践! 「誰でもリーダーシップ」』

コメントする