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コミュニケーションスタイルの4つの種類~それぞれの特徴と見分け方をご紹介~

コミュニケーションスタイルとは、他人とのコミュニケーションの取り方の傾向や癖、好みのことを指します。自身のコミュニケーションスタイルを理解することで、強みや弱みを認識したり、癖を調整したりすることができます。また、相手のコミュニケーションスタイルを理解することで、相手に合わせたコミュニケーションが取れるようになり、ストレスも感じづらくなります。本記事ではどのようなコミュニケーションスタイルがあるのか、どうやって見分けるのかを解説していますので、日々のコミュニケーションの参考にしてください。


※本記事は次の動画の内容(一部)を編集して作成しています。動画で見たい方は以下リンクよりご覧ください。
②コミュニケーションスタイルの種類【保健指導に活かすスタイル別コミュニケーション術】



【目次】
1. コミュニケーションスタイルとは
2. コミュニケーションスタイルの種類
 ①自分のスタイルを考える
 ②それぞれのスタイルの特徴
 ③スタイル違反
3.相手のスタイルの見極め方



1.コミュニケーションスタイルとは

コミュニケーションスタイルとは、他人とのコミュニケーションの取り方の傾向や癖、好みのことを指します。「良い」「悪い」ではなく、個人の持つスタイル・傾向です。私にはこういった強みがあるんだ、弱みがあるんだと認識することで、活かしたり改善したりできます。

パーソナルスペースの取り方にも性別や社会環境で差があります。近くに寄って話しているときに、もっと近づきたいと感じる方もいれば、これ以上は耐えられないと感じる人もいます。その背景には、他人とのコミュニケーションの取り方の傾向・癖・好みがあります。

2.コミュニケーションスタイルの種類

自分のコミュニケーションスタイルを知ることで、意識して自分のコミュニケーションの癖を調整することができます。実際にどのようなスタイルがあるのか見てみましょう。

①自分のスタイルを考える

まずは自分のスタイルを考えてみましょう。ここでは以下の4つのスタイルに整理してみます。

プロモーター:感情表出が多く、行動・判断が早い
コントローラー:感情表出が少なく、行動・判断が早い
サポーター:感情表出が多く、行動・判断がゆっくり
アナライザー:感情表出が少なく、行動・判断がゆっくり


自身がどこに当てはまるか整理できましたでしょうか?ここで整理したのは、現状で自分が思う”わたし”です。「家庭のわたし」と「仕事のわたし」のように、立場が変わってくるとスタイルは変わってくるかもしれません。あくまで目安として捉えてください。

②それぞれのスタイルの特徴

それぞれのスタイルにはどのような特徴があるのでしょうか?しゃべりの特徴、嫌いなかかわり方、大事にしていること・行動の源を見てみましょう。

スタイル しゃべりの特徴 嫌いなかかわり方 大事にしていること・行動の源
プロモーター 楽しさが第一/表情豊か/よくしゃべる/話が飛ぶ 否定される/意見の押しつけ/同じことの繰り返し/反応がない/厳しい/自由にやれない 楽しさが大事/影響したい/気分で動く
コントローラー 結論から/単刀直入に/要点だけを短く断定的/強い口調、そっけない 回りくどい/指示的・威圧的/細かな質問/主導権を握られる/口出しされる 結果が大事/判断したい/目的のために動く
サポーター 前置きから入る/話が長い/気持ち重視/焦点がぼける/何を言いたいのかわかりづらい 一方的・威圧的/聞いてもらえない/関りが少ない/丸投げされる/責任を負わされる 調和が大事/合意したい/感情で動く
アナライザー 具体的に/根拠を持って論理的に/わかりやすく あいまい/適当/根拠がない/いきなりの変更/気持ちを聞かれる 根拠が大事/正確でありたい/理由と納得で動く


大事にしていること・行動の源に関しては、複数もしくはすべて持っている方もいるかもしれません。立場によっても大事にしていることは変わってくるかと思います。”ここ”と決めつけるのではなく、今はどんな感じだろうと頭の中に思い浮かべながらコミュニケーションを取るのが重要です。

③スタイル違反

スタイルによって相性もあります。面談等で「Aさんとは話が盛り上がって上手くいくんだけど、Bさんとは上手くいかなかったな」という経験はありませんか?その時にストレスを感じたり、スキルがないなと落ち込んだりしたことがあるかもしれません。そういう時は、対角線上の人の表情や感情を理解できていないことが多いです。その方のスタイルを理解していれば上手くいきやすいのですが、理解できていないと悩んでしまいます。反対に、チームでプロジェクトを進めるときは、4つのスタイルがすべてそろっていると、お互いに補い合い、上手くいきやすいです。



3.相手のスタイルの見極め方

他人のコミュニケーションスタイルが理解できると、相手に合わせたコミュニケーションを取ることができます。そうすることで余計なストレスを感じることも減るでしょう。ここでは、保健指導等の場面で質問をした時に、相手がどのように対応するかでスタイルを見分ける方法をご紹介します。

プロモーター:身振り手振りを交えて感情を込めて楽しそうに話す
コントローラー:腕を組み表情が堅く、即答する。管理職に特に多い
サポーター:笑顔で指導者の話に合わせようとして返事をする
アナライザー:考え込んで黙ってしまう。答えるまで時間がかかる


次の記事では、コミュニケーションスタイルのより具体的な見極め方と、スタイル別の保健指導のポイントについて解説しています。是非ご覧ください。

▶記事を読む コミュニケーションスタイルを見極め保健指導に活かすポイント


講師


松岡幸代(管理栄養士)

栄養マネージメントオフィスCrecer(クレセール)代表
ヘルスコーチジャパン認定コーチ/産業カウンセラー/健康経営アドバイザー

<経歴>
・京都医療センター 糖尿病外来
・糖尿病専門クリニックにおける栄養指導業務
・企業健康管理署における健康セミナー講師
・栄養相談業務
・特定保健指導(集団指導)
・市町村における健康教室
・糖尿病重症化予防




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