
厚生労働省より、令和6年「国民健康・栄養調査」の結果を取りまとめた、詳細な報告書が公表されました。
国民健康・栄養調査は、健康増進法に基づき、国民の身体の状況、栄養素等摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得ることを目的として、毎年実施しています。
令和6年は4年に1度の拡大調査にて、全国代表値に加え、「健康日本21(第三次)」のベースラインを得るとともに、一部の生活習慣等について各都道府県の状況についても把握されています。
調査報告のポイント
①地域間の健康格差
都道府県別に、BMIや生活習慣について数値の上位(25%)群と下位(25%)群を比較した結果、BMI、野菜摂取量、食塩摂取量、歩数、喫煙率(男性)に有意差が見られた。
※年齢調整済み
②糖尿病が強く疑われる人の増加
糖尿病が強く疑われる者は約1,100万人と推計され、継続して増加している。一方、糖尿病の可能性を否定できない者は約700万人であり、ここ20年は継続して減少している。
「糖尿病が強く疑われる者」「糖尿病の可能性を否定できない者」の推計人数の年次推移

「糖尿病を指摘されたことがある者」のうち、現在治療を受けている者の割合は 67.4%であり、健康日本21(第三次)の目標(75%)と大きく乖離が見られる。
性別で見ると女性に、また、年齢階級別で見ると30~40 歳代において治療を受けていない者の割合が高い。
③中高年男性の肥満、若い就労世代のやせ
・肥満(BMI≧25)
BMIでは主な就労世代(20~64歳)の肥満率を見ると、男性34.2%、女性17.0%と男性に多く、年代としては男女ともに50歳代で多く見られる。
・やせ(BMI<18.5)
やせに関しては若い女性(20~30歳代)で16.6%と多くみられるが、男性でも20歳代では11.5%と比較的多い。
④20歳代の栄養バランス、塩分摂取量の改善、野菜・果物不足
・栄養バランス
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合は、52.8%である。年齢階級別にみると、男女ともに 20 歳代で最も低い。
・食塩
食塩摂取量の平均値は9.6gであり、ここ10年で最も低い値であるが、健康日本21(第三次)における目標値(7g)よりは高い状況が継続している。
・野菜・果物
野菜摂取量の平均値は258.7g、果物摂取量の平均値は78.1gであり、どちらも健康日本21(第三次)における目標値(野菜:350g、果物:200g)には及ばない。
⑤その他生活習慣(運動習慣、睡眠、飲酒、喫煙)
・運動習慣
運動習慣のある者の割合は34.6%であり、年齢階級別に見ると男女ともに30~40歳代で低い傾向にある。

※20歳以上、性・年齢階級別、全国補正値
・睡眠
睡眠で休養がとれている者の割合は79.6%であり、男女別に見ると男性80.4%、女性78.9%である。
年齢階級別に見ると、男女とも働き盛りの30~50歳代で「まったくとれていない」「あまりとれていない」割合が高くなっている。
・飲酒
生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合は11.4%であり、男女別に見ると、男性13.9%、女性9.3%である。
年齢階級別に見ると、男性では60歳代、女性では50歳代が最も高く、それぞれ21.6%、18.4%である。
生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合

※20歳以上、性・年齢階級別、全国補正値
・喫煙
現在習慣的に喫煙している者の割合は、14.8%であり、男女別に見ると、男性24.5%、女性6.5%である。
年齢階級別に見ると、男性では40~50歳代でその割合が高く、3割を超えている。
喫煙率については男女ともに年々減少傾向にはあるものの、健康日本21(第三次)における目標値(12%)よりは高い状況が継続している。
現在習慣的に喫煙している者の割合

※20歳以上、性・年齢階級別、全国補正値
現在習慣的に喫煙している者の割合の年次推移
※20歳以上
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