201人へアンケート!産業保健のきっかけ・やりがい・今後の展望を聞いてみました!
さんぽLAB会員の産業保健職201名の皆さんがキャリアアンケートに回答してくださいました。
▶キャリアアンケート詳細 ▶回答者詳細
設問の中から、「産業保健職になったきっかけ」、「産業保健のやりがい」、「今後やりたいこと」についてまとめました。 産業保健職のみなさんにどういうキャリア志向があるのか、産業保健の何にやりがいを感じているのかなどキャッチアップしていただいて今後の産業保健職としてのキャリアにお役立ていただけると嬉しいです!
目次
1.産業保健職になったきっかけ
2.産業保健のやりがい
3.今後やりたいこと
1 産業保健職になったきっかけ
1. 産業保健職に対する興味・志望
・労働衛生機関に就職し、事業所での産業保健に興味があったため。
・病院勤務時、患者さんの退院した後の生活に仕事が重要だということを実感したケースがあった。生活をしていくこと、仕事をするということについて、興味がわいたので。
・産業保健師に興味があったときに、新規立ち上げで保健師を募集している求人があり、応募した。
・看護実習で予防医学の大切さを感じ、1人でも多くの人の病気を防ぐ保健師として働くことを決意しました。
2. ライフイベントや環境の変化
・配偶者の死をきっかけに、経済的な不安を多少とも払拭するため資格を取ることにした。
・病棟看護師をしている際、健診を受けていなかったために非常に悪化した状態で入院した患者様がおり、働・く世代の予防医療に携わりたかったため。
・高校生の頃、父が心筋梗塞で他界。振り返ると仕事に家庭に常に忙しい状態であった。何もできなかったことにショックを受けたのと、働き盛りの家族がいなくなることの重大さを身をもって感じた。家族のキーパーソンである働く方々の健康に携わる仕事がしたいと、産業保健師になった。
3. 転職・職業の変化
・前職の内科クリニックで、仕事関係のストレスから心身に不調をきたす働き世代の方々と多く対面してきました。特にメンタルヘルスに興味を持ち、働き世代の方々のそばで力になりたいと考えるようになったことがきっかけです。
・自治体のパート職員として、特定保健指導の実務、企画担当をしており、当時同じチームの先輩保健師に「あなたの能力を活かすためには企業保健師の方がいいかも」と言われたこと。
・病院勤務、訪問看護ステーション勤務の経験あり。その中で、高齢化社会を心身ともに豊かに過ごすためには働き世代の健康管理をサポートする必要があると強く感じたから。
4. 健康管理・予防に関心
・病院勤務時に、がん終末期看護をする中で、働く人の健康を守り、がんの早期発見に貢献したいと感じた。
・循環器科の看護実習で、入院時の健康教育や生活指導の限界を感じたこと、退院後の生活習慣が改善されず何度も入退院を繰り返し結局亡くなってしまう方が少なくないと知ったことがあり、病院外の生活に近い場で保健師として生活習慣の見直しや予防に従事したいと思い産業保健へ進みました。
・看護師時代に、健診結果や生活習慣の身だれを放置して後悔している人が多かった。生活習慣を見直すだけで防げる病気は多いと感じ、働く世代を支援したいと思い、目指し始めた。
2 産業保健のやりがい
1. 個人・組織への影響
・自分たちが会社・グループ会社にいる唯一の保健師であるため、色々な点で頼られること、また、事例を通して各担当者も対応力があがっていく様子が実感できること。
・メンタルヘルス支援に関わり、こんなにも(思った以上に)多くの人が話したい、援助を求めているのだと知った時に、話しを聴く支援が非常に大切だと感じていること。
・働く人々と近く、長く関われる。従業員一人ひとりの健康課題に寄り添い、信頼関係を築ける。
・会社や社員に愛着をもって、一人ひとりを全人的にサポートできる。多くの人や職場の人たちと協力して問題解決に当たれること。
・企業の特徴に沿った健康支援策を考え実践し、効果があらわれ評価されること。
・企業の健康経営に携われること、社員の方の健康管理の力になれること。
・企業の成長を感じる。健康経営を通して、企業の成長を感じる。
2. 職務における成果・成果実感
・思った通り、自身の探求心はとても満たされている。人の面白さを深く知ることができる。
・自分の指導で徐々に健康に関心をもっていく社員の姿を見られるのは今後のやりがいに繋がると考えています。
・健康診断、受診後の措置など一つづつ新たに仕組みが出来上がり運用が定着し従業員の健康管理の品質が向上すること。
・保健指導後、数か月後にお会いした時に「運動頑張っているよ」「体重が減ったよ」「あれから炭酸ジュースは飲んでいないよ」などと嬉しそうに教えていただけたときは、健康のための第一歩を踏み出すお手伝いができたことにやりがいを感じます。
3. 人間関係・コミュニケーション
・従業員一人一人と深く関わることができることが良いところだと思います。組織への働き掛けによる結果がそれぞれの反応としてみることができる点にやりがいを感じます。
・従業員にとって身近な保健師であると感じてもらえること。
・社員にとり身近な保健師と感じてもらえ、ポピュレーションアプローチやハイリスクアプローチも取り組みやすく、また、受け入れもしてもらえる。
4. 専門知識・スキルの活用
・看護師での経験が役に立った時。
・健康管理部門のゼロからの立ち上げだったので、前例がないものを全部自分の手で作り上げていく楽しさが10年経った今でもあります。
・健康経営に携わりながら専門的知識を生かしてサポートを行い、結果として健康経営の認証を取れるようになったこと。
・産業保健分野は初めてなので、勉強することは沢山ありますが、これまでの現場経験を活かして保健指導や労災対応ができたりするところです。
5. 社会的貢献・社会的意義
・社会の流れという広い視点から、企業の中の大切な歯車として産業保健師の役割をまっとうできること。
・疾病予防や生活習慣改善指導を行っていますが、従業員が変わっていってくださると嬉しく思います。
・働き世代の方々に予防医学的な観点からアプローチできるところ。
3 今後やりたいこと
1. キャリアの継続・発展
・今の産業看護職を続けて行きたいが、保健師資格がないので、看護師、産業カウンセラー、第一種衛生管理者でなんとか続けていけるようにしたい。
・企業保健師として、まだまだ経験が浅く未熟だなと感じることも多いので、知識や経験を身に着け、気軽に相談できる専門職として頑張っていきたいなと思います。
・現状維持で満足せず、新しい事を取り入れ効率化を図っていきたい。
・産業保健師を極めたい。
2. 産業保健活動の拡大・専門性の向上
・産業医業務の拡大。
・産業保健の実績を少しでも経営面の成果として出していけるようにしたいです。
・健康支援だけではなく、健康経営を推進していくという立場で社員さんを支援していきたい。
・会社と社員、産業医等に間でコーディネーター的存在として働いていけたらいいなと思います。
・会社と健保のコラボヘルスの強化により従業員とその家族の健康維持増進をはかるために医療専門職と連携してより良い産業保健体制を築くこと。
3. 働き方の多様性・柔軟性
・ライフワークバランスを重視し、正社員にこだわらず柔軟な働き方を見つけていきたい。
・フリーランス産業保健師として起業支援、看護職の独立支援、産業保健師養成支援。
・時間に拘束されない働き方。
・副業などを含めて、したいことをしていきたいです。
・起業保健師として活動したい。
4. 教育・後進育成
・後輩を育てる。
・講演などを通してメンタルヘルスの啓蒙を行っていきたい。
・マネジメント(昇進含め)には興味がないが教育は携わってみたい。
5. メンタルヘルス・カウンセリング
・健診などの業務もあるが、よりメンタルヘルスに特化した業務を行っていきたい。
・知識を付けて人に話すコンサルタントではなく、カウンセラーのような話したくなるような場所になり、人と人をつなげるハブのような働き方をしたい。
6. 健康経営・組織への貢献
・企業も巻き込んで皆が健康で元気に働ける環境を作れるようなこと。
・健康経営に導くための費用対効果があるのを導入してもらえるためのエビデンス作り。
・健康経営などチームとして労務関係者や産業医との連携をした働き方をしたい。
7. 社会貢献・地域支援
・会社の範囲にとらわれず、地域、外国人労働者の支援など、社会に貢献できる働き方がしたい。
・今の会社に勤務しながら、地域の労働者、高齢者を中心に、社会貢献をしたい。
・地域の中小企業への支援。
8. 専門資格・スキルアップ
・労働衛生コンサルタントを取って多くの会社と接し、多くの方の健康サポートができたらと思います。
・産業医としてよりブラッシュアップしてゆきたいです。
・統計の事も学ばないといけないなと感じています。
産業保健に特化した求人サイト”さんぽJOB”
さんぽJOBは、株式会社アドバンテッジリスクマネジメントが運営する、
「産業保健に特化した求人サイト」です。嘱託案件、専属案件、業務委託、正社員など、様々な働き方の求人情報を掲載!目指すキャリアにあった求人を探すことができます。
会員登録いただくと会員様限定のコンテンツが見られたり、希望に沿った最新の求人情報をメールでお届けいたします。