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開業のメリット・デメリット~フリーランス保健師という選択肢~

本記事では、フリーランスで働くことについて開業することのメリットデメリットについてご説明いたします。

※本記事は2023年7月5日に実施された勉強会について、次の動画の内容(一部)を編集して作成しています。
①開業のメリット・デメリット【自分らしく働く~フリーランス保健師という選択肢~】



【目次】
1.開業のメリット
2.開業のデメリット


1.開業のメリット

①やりたいことを仕事にできる

やりたいと思うことをメインにした事業を展開することができます。苦手なことややりたくないことに時間や労力をさく必要がないので、自分の信念をもってこれをやっていくんだというものを仕事にできるのは、大きなメリットだと思っています。

②時間やスケジュールが自由

子育て中の場合は、受験等の子供へのサポートが必要な時期があります。そのような際には仕事のペースを落としたり、安い時期に長期間の旅行を計画したりすることが可能です。
子供の予定に合わせた調整をしたり、平日に友人にあったりすることもしやすくなったのは、開業のメリットだと感じています。

③お客様の笑顔がダイレクトに感じられる

自分個人で仕事しているので、個別でセッションしたお客様と密に関わることができるので、受講者の変化をみることができます。

そういった変化を直接見ることができ、その笑顔や声をきくことができるので、それは自分のやりがいにつながっています。
私は、SNSやvoicyを活用して発信をしているのですが、それを見た方からコメントをもらったりすることもとても励みになっています。

④決断力&行動力アップ

本当に全部自分で決めて全部自分で動いてやっていくので、責任を全て自分で取らなければいけません。何かを成し遂げるために自分で動く力、自分で決める力は会社勤めのときによりも格段に上がったと感じています。

⑤視野が広がる

開業していると一人でできないことがたくさんあるということを、強く感じます。

会社だと経理部があったり、PRのための部署があったりしますが、全部自分でやらなければなりません。
会社のお金のことは税理士に依頼したり、補助金などについては中小企業診断士に相談したり、デザイナーやカメラマンなど会社に勤めていた時には出会えなかった
業種の人々と一緒に仕事ができるので、視野が広がったなと感じています。

また、起業している方達と出会う機会も増えて様々な職種の方たちと出会うこと
ができたので、視野もですが、人とのつながりもとても広がったと感じています。
Xでのつぶやきや、SNSをきっかけに仕事の依頼がきたりと、開業しているからこそできた仕事もあります。

2.開業のデメリット

先ほどあげたメリットは、裏返すとデメリットでもあります。それらについてここからはお話したいと思います。

①やりたいことを仕事にできる

→企画・運営・事務など全て自分

もちろん自分一人でできないことはのは他の専門職に依頼したりするのですが、何を誰に頼むかをディレクションから自分でやらなければなりません。

事業計画を立案したり、セミナーをする際には告知や、企画運営も全て自分でやらなければなりません。
つまり、やりたいことを仕事にできる反面、いろいろな作業や雑務も全て自分でやる必要があります。慣れるまでや、初めてやることに関しては1から勉強する必要があります。
また、必ず成功するというわけでもないので、やってみて違うなと思った際には軌道修正も必要なので、やりがいがある反面、大変だなと思うこともあります。

②時間やスケジュールが自由

→ONとOFFの区別が曖昧

会社で勤めていると、勤務中は仕事をしてて、それ以外は基本的にはオフとなると思います。
しかし、開業しているとオンとオフの区別が曖昧になりやすいと感じています。パソコン一つあれば仕事ができてしまうので、自分の中でちゃんとオンとオフの区別をつけないと、週末も夜もずっと仕事ができてしまいます。

また、仕事の連絡が夜や週末に来ることもあるので、そのようなときにメールを開いてしまうと返信をしたくなり、家事の合間にやってしまうというようなことも多々ありました。
オンとオフの区別は、自分で意識しないと曖昧になってしまい、切り替えやメリハリはなれるまでは付けづらかったと感じており、今は意識して区別するようにしています。

また、仕事が楽しいとついやってしまうということも多く自制心が必要だなと思っています。

③お客様の笑顔がダイレクトに感じられる

→満足度や口コミもリアル

研修やセミナーをやると、感想を直接もらえる喜びがあるのですが、本当に喜んでもらえたのか、もっとやれることはなかっただろうかと常に反省、ブラッシュアップが大切だと思っています。

④決断力行動力アップ

→スキルアップが必要

開業に限らずかと思いますが、日々勉強、スキルアップが必要です。

自分が決断をしなければいけない時に、それについての情報を知らないと決断できません。会社勤務のように研修や情報を準備してくれることはありませんので、
自分から学びにいって必要な情報を自分で学ぶことが重要になります。

⑤視野が広がる

→情報に振り回されやすくなる

色々な業種の方に出会ったり、色々な情報やビジネスの形をみることで、必要以上に影響を受け、自分のやり方や考えが揺らいでしまうことがあります。

ですので、自分が本当にやりたかったことは何なのか、そして自分が何を大事に仕事をしようと思っているのかという、自分の軸をより明確にもっておくことができないと、振り回されてしまうことになります。

次回は、開業か会社勤めかという二者択一というところから、働き方はもっと自由で選択肢はたくさんあるということについて、お伝えしたいと思います。
開業に必要なスキルと知識


講師


古谷しづか(看護師, 保健師)

株式会社フルーナ代表取締役

健康経営エキスパートアドバイザー|日経X womanアンバサダー
Voicyパーソナリティ|男の子3人のママ


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