フリーランス保健師にきく~開業に必要なスキルと知識
本記事では、フリーランスで働くことについて、開業に必要なスキルと知識についてご説明いたします。
※本記事は2023年7月5日に実施された勉強会について、次の動画の内容(一部)を編集して作成しています。
▶②開業に必要なスキルと知識【自分らしく働く~フリーランス保健師という選択肢~】
【目次】
1.働き方の選択肢
2.開業前に身に着けたいスキル
3.まとめ
1.働き方の選択肢
働き方の選択肢をどのように広げていくのかということについてまずはご説明いたします。
まずは職種です。
保健師として、自分がどんな働き方でどんな場所で働いてみたいかを考えていくと選択肢が増えていきます。例えば、特定保健指導をする、学校で保健師をする、コールセンターや研修講師など色々なフィールドがあります。
もう一つは雇用形態に着目して、働きたい形を広げてみてください。
雇用形態には、正社員のほかにも、パート、契約社員、業務委託などがあります。1種類に絞る必要はないと思います。派遣で週3日働きながら週1か2日業務委託で働くなどもできますし、週2日はコールセンターで働いて、週2日は特定保健指導をする、など職種を掛け持ちすることも可能です。
または、保健師として週4日働いて、週1日はカフェで働いてみるなど保健師ではない仕事と掛け持つということもできます。
自分はどんな仕事をしてみたいのかをぜひ自分に問いかけてみて働き方の選択肢を増やすことを考えてみてください。
2.開業前に身に着けたいスキル
①自分の強みを分析する
今までの経験や実績や資格を棚卸してみたり、自分が好きな分野や得意な仕事、これからやってみたい仕事、周りから褒められること、苦手なことややりたくないことを書き出してみてください。
苦手なことややりたくないことを見ていくと、自分の好きなことが見えてくるということもあります。
そのうえで、自分の強みを活かして好きなこと得意なことでキャリアプランを立ててみていただきたいと思います。
②開業に必要な最低限の知識
開業に必要な最低限の知識やスキルとしては、
・開業の仕方(開業届や法人化についての知識)
・開業にまつわる経理のこと(確定申告、収益と支出の管理など)
・仕事を委託するときの契約関係(契約書の交わし方、内容など)
があげられます。
③スキル習得のためのおすすめの方法
これらを一人でやるのは大変だと感じられる方も多いのではないでしょうか。
今回は必要な知識やスキルを無料で習得できるところも一緒にご紹介いたします。
働き方の選択肢を増やすところはさんぽLAB上の求人や転職エージェントを活用する、また転職したいと思っていなくてもどんな求人があるのか見ることで保健師にどんなニーズがあるのか知ることができるので、参考にすることをおすすめします。
あとは、日本開業保健師協会という協会があり、開業している保健師さんが集まっています。
YouTubeでは、色々な働き方をされている保健師さんが紹介されているのでぜひみてみてください。
キャリアの棚卸は自分一人でやるのは大変です。厚生労働省が作成しているマイジョブカードというサイトがあります。向いている職種や価値観についての自己診断ができたり、自分の職歴やスキルや資格を各ページもあります。
これらをデータで履歴書を作成することもできますし、とても充実しています。
経理のことや開業届を出すことについての相談や知識の習得には、自治体でやっている創業支援センターの窓口やセミナー参加してみることがおすすめです。中小企業診断士や経営コンサルタントが直接相談にのってくれますので、やってみたい事業が具体的に決まっていない状態でも大丈夫です。
電話でまずは問い合わせることも可能です。
ご自身の住んでいる地域の創業支援センターをまずはさがしてみてください。
3.まとめ
ぜひ新しいキャリアプランをイメージしながら一歩を踏み出していただきたいと思います。
まずは、できるかできないかは一旦置いておき、こんな仕事ができたらいいなとかこんなことで地域の役に立てたらいいなとかそういうことを楽しくイメージして、キャリアプランを作ってみて小さな一歩を踏み出してみてください。
次回は、苦手な方も多いと思われる効率的なタスク管理についてお伝えしたいと思います。
▶効率的なタスク管理とは
講師
古谷しづか(看護師, 保健師)
株式会社フルーナ代表取締役
健康経営エキスパートアドバイザー|日経X womanアンバサダー
Voicyパーソナリティ|男の子3人のママ