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管理職のメンタル不調を防ぐには?企業が取り組むべき対策

プレイヤーとして働いていた頃とは求められる役割が変わり、責任も重くなる管理職。昇進は喜ばしいことのように思えますが、特有のストレスやプレッシャーを感じて、メンタル不調に陥ってしまうケースも少なくないでしょう。今回は、管理職がメンタル不調に陥る原因や、企業が取り組むべきメンタルヘルス対策についてご紹介します。

CONTENTS


1.管理職がメンタル不調に陥る原因
2.メンタル不調のサイン
3.メンタル不調が組織に与える影響
4.対策


1.管理職がメンタル不調に陥る原因

業務の負担や責任の重さ

管理職は自分の業務に加え、チームのマネジメントや部下の育成も担うため、負担が増えます。特に、リーダーとしての責任や目標達成へのプレッシャーが、精神的な負担となります。リクルートの調査によると、64.7%の管理職が過重な負担を感じており、多くはプレイングマネージャーとしてプレイヤー業務とマネジメント業務を兼任しています。

部下の指導・教育の困難さ

価値観の違いや世代間のギャップにより、部下の指導に悩む管理職も多いです。また、厳しい指導がパワハラと捉えられる可能性があるため、一人ひとりに合わせた適切な方法で指導するのが難しいです。これらの状況が続くと、管理職自身が力不足を感じ、強いストレスを抱えることになります。

組織内での板挟み

管理職は経営層と現場の橋渡し役を担うことが多く、対立する意見を調整しなければならない場面も多々あります。この調整役が心理的負担となり、業務の進行を妨げる原因になります。また、関わる人が多いほど、連絡業務などの負担も増えます。

私生活での悩み

40代前後の管理職は家庭でも子どもの思春期や親の介護など、ライフスタイルの変化が重なりやすく、私生活でのストレスもメンタル不調に影響します。年齢を重ねるにつれ、健康上の問題も増え、これも不調の要因となります。

2.メンタル不調のサイン

周囲が気づきやすいサイン:始業時間ぎりぎりの出社、休暇の増加、暗い表情、ミスの増加など
本人の自覚:睡眠障害、疲労感、不安感などの訴え

3.メンタル不調が組織に与える影響

生産性の低下:管理職の判断力の低下や業務遂行の質が下がることで、チーム全体の生産性が低下します
現場の負担増加:管理職が休職すると、代わりに現場メンバーの負担が増え、ストレスが溜まります
コストの増加:休職に伴う手当や代替人員の費用が発生します

4.対策

ストレスケア体制の整備:「セルフケア」「ラインによるケア」「事業場内産業保健スタッフによるケア」「事業場外資源によるケア」の4つのケアを実施します。
サーベイの活用:管理職のストレス状態を把握するために、定期的にサーベイを実施します。
管理職向けの研修:ストレス対処やEQ(感情マネジメント力)の向上を目的とした研修を実施します。
相談窓口の設置:カウンセリングやコーチングなど、外部窓口を設置し、専門家のサポートを受けられる体制を整えます。


企業は、管理職のメンタルヘルスケアに積極的に取り組むことが求められます。これにより、従業員が健康で生産的に働ける環境を作り、組織全体の生産性向上を目指しましょう。

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出典

アドバンテッジJOURNAL

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