DX
1.DXとは
DX(Digital Transformation/デジタルトランスフォーメーション)は「デジタル変革」とも言い換えられ、デジタル技術の活用によって自社製品やサービス、業務、組織、企業文化などを変革し、競争優位性を実現することをいいます。 テレワークなど多様な働き方が進む今、企業にはネットワークアクセスの環境を整備することが求められています。
属人化している業務とそれに紐づくデータがバラバラに存在していること、また、紙で管理している情報については、あらためて見直しが必要なタイミングとなっています。そのうえで従業員の生産性を高めていくには、デジタル技術を活用した働き方改革が欠かせません。
そのため、DXの推進なくしてニューノーマルな働き方、すなわち新しい生活様式に対応したワークスタイルを実現することは不可能と言っても過言ではないのです。
2.企業におけるDXの活用例
新型コロナウイルス対策の影響でテレワークが浸透した今、企業が時代に沿ったニューノーマルな働き方を実現するには、デジタル技術を活用して競争優位性を確立するDXが欠かせません。DXツールにはさまざまな種類がありますが、ここではその一部をご紹介します。
■健康診断結果管理ツール<健康管理システム>
健診管理システムは、従業員の健康診断結果の一元化や保管、就業判定や事後措置の効率化に役立ちます。また、健康診断データの集計や分析、健康課題の抽出や健康施策の立案が容易となります。
■ストレスチェック管理
ストレスチェックをWEBやスマートフォンのアプリ上で実施できるため、実施率向上に繋がります。また、個人の結果や分析結果が実施後すぐに閲覧可能となるため従業員のメンタルヘルスへの意識づけが効果的に行えます。
更に組織分析が容易となるといったメリットが期待されます。
■勤怠管理
勤怠管理システムは、従業員の出勤・退勤時間や休暇の情報を効果的に管理するためのツールです。従業員の勤務時間を正確に記録し、労働基準法の遵守や過重労働対象者の抽出や管理に役立ちます。
勤怠情報を見える化することは、メンタル不調等の求職者予備軍の早期発見にも繋がります。
■休職者・復職者管理システム
休職者・復職者管理システムは、病気やケガによって休職した従業員の管理や、復職プロセスをサポートするためのツールです。医療情報やリハビリ計画、生活記録表などを記録し、従業員が安全かつスムーズに職場復帰できるように支援します。労働者と管理者、産業保健スタッフ間のコミュニケーションを円滑にし、適切な支援策を提供します。
■エンゲージメント管理システム
エンゲージメント管理システムは、従業員の職場への関与度や満足度を評価し、職場環境の改善や従業員のモチベーション向上を促進するためのツールです。アンケートやフィードバックを通じて従業員の声を収集し、問題点の特定やポジティブな要因の強化に活用します。これにより、職場文化の向上やチームの協力関係の強化が図られ、生産性の向上にも寄与します。
■データ一元化(集約・分析)ツール
健康診断結果やストレスチェック、勤怠情報、事後措置等の情報を一元化できるツール。
健康データを一元化することで、組織における健康課題の分析や、健康施策の評価に活用できるため業務効率化だけでなく健康経営においても活用ができます。
こうしたツールを取り入れる際は、あらかじめ導入目的を明確にし、導入そのものが目的にならないよう注意する必要があります。効果的な課題解決へと導くDXツールを取り入れ、DX施策を成功させましょう。