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みんなの社内健康施策アイディア大公開!~メンタルヘルス、がん、禁煙など、様々な施策で元気をつくろう~

みんなの社内健康施策アイディア大公開!~いろんな施策で元気をつくろう~
2024年7月に開催した『健康施策コンテスト』には、たくさんのご応募をいただきました。順次ご紹介をしておりましたが、今回で最後のご紹介となります。今回は、『メンタルヘルス対策やがん対策、禁煙対策』など様々な施策をご紹介します。
やってみたいと思った施策や、面白いと感じたものがあれば、ぜひ温かいコメントをお寄せください!

【健康施策コンテストとは?】
健康施策に関するアイデアや成功事例を募集するコンテストで、2024年7月にさんぽLABで実施しました。
受賞された施策はこちら
運動に関する施策はこちら
食事・ダイエットに関する施策はこちら

目次

1.けむらんひろば
2.女性の健康座談会
3.健康ポイントラリー
4.対話を続けて気持ちを伝えよう
5.保健師によるメンタルヘルス復職後支援
6.ポジティブミーティングの実践
7.みんなで選ぶ!本当においしいノンアルドリンク選手権!
8.ストレスチェック組織分析活用の希望
9.バーチャル保健師に話そう!
10.キャンサーピアサポ
11.活き活きポーズで挨拶
12.乳房モデルを使ってしこりを見つけてみよう


1 けむらんひろば


<施策の目的>

禁煙・受動喫煙防止

<施策の内容>

禁煙したい方や既に禁煙された方で、一緒に禁煙について、気軽に情報交換できたり、励ましあえる会社のチャットコミュニティの立ち上げ、運用を考えています。
どんなふうに禁煙したのか、いましていて辛いことなど、支え合いを目的としたひろばとしてチャットを活用します。
誹謗中傷は禁止で、ファシリテーターとして保健師が見守りつつ、必要時禁煙情報提供も行います。

<施策の効果や感想>

禁煙外来ではハードルが高いといった声あったので、エンパワメントを高めるようなコミュニティの開催を考えました。なかなか最初のメンバーを集めるのが大変でしたが、会社の禁煙外来利用者を禁煙者で応援してくれる人として声を掛ける予定です。
禁煙担当で、新しい企画を検討しております。なにかアドバイスがあればお願いいたします!


2 女性の健康座談会


<施策の目的>

社内のコミュニケーション促進、女性特有の健康課題を持ちながら働く

<施策の内容>

講義
・保健師からの講義(女性の健康について)
座談会
・女性ならではの困りごと・不安の共有
・女性ならではの困りごとに対して、どのようにそれぞれが対処しているか

<施策の効果や感想>

月経による体調不良時にも、部署長の判断で(総務への申請書類提出不要)在宅勤務ができるようになった。
(元々在宅勤務の制度はあったが、客先都合やコロナ禍のみの対応で、在宅勤務申請をしないと利用できない制度だった)
女性職員が20%程度で、部署に女性が一人しかいないなど孤独を感じたりするケースが多かったが、部署を超えた横のつながりを作るきっかけとなっている。
また、他部署に結婚・出産してもバリバリ働いているケースを知り、自分もキャリアをあきらめなくてもいいんだ、自分の会社は意外と制度が充実しているのでは?と思えるきっかけにもなった。


3 健康ポイントラリー


<施策の目的>

運動習慣の改善、食生活の改善、睡眠習慣の改善、飲酒習慣の改善、禁煙・受動喫煙防止、ダイエット・メタボリックシンドローム対策、社内のコミュニケーション促進

<施策の内容>

健康的な行動を実施することでポイントがたまるという、楽しみながら誰もが参加できる健康増進イベント。

1.バディの選定

必ず2人一組、または、3人一組になる。バディは実践内容の承認者なので、承認ができる人にする。

2.ポイントカード

各課に課員分配布。参加者は、表紙に自分の名前とバディの名前を記入。

3.ポイント付与

下記の中から自分の好きな項目を3つ選ぶ。選んだ項目は、赤丸。選んだ項目は変更せず、1か月間実施できるよう取り組み、実践出来たらポイントを獲得。各項目すべて1ポイント。
1 毎日、朝食を食べる。
2 野菜を今より増やす。
3 間食(お菓子、ジュースなど)はしない。
などの22項目

4.実践と承認

選択した項目が実践できたら、バディーに報告。バディはその人のポイントカードに承認ポイントを与える。承認の種類は、承認したことがわかれば、印鑑やサイン、シールなど形式は自由。選択した3項目すべて実践できた場合は、1日最高3ポイントで、1か月で最高93ポイント。休日の実施もポイントになる。

5.アンケートの回答

終了後ポイントカードについているアンケートに回答。

6.ポイントカード回収

期限内に各課でカード回収。ポイントの確認・集計。全体朝礼で結果報告。全体の参加率、課ごとの参加率、多かった実践項目など報告。参加者には景品贈呈。

<施策の効果や感想>

参加率71%
参加者の平均ポイント:61.8ポイント(最高93ポイント)
多かった実践項目:1位毎日、朝食を食べる。2位野菜を今より増やす。3位睡眠時間を6時間以上とる。
【健康行動への取り組みを意識でき良かった】【ポイントがたまることが励みになり続けられた】【健康に気をつかう機会ができた】【ポイントラリーが気付き・継続のきっかけとなり、モチベーションが上がります】など、ポイントラリーが意識付けになり、熱心に取り組めたという意見が多くみられた。
バディ制により、セルフチェックで実施するよりも健康についての会話が増えたり、コミュニケーション促進が図れた。
ポイントカード作成のための厚紙さえあれば良いので、予算が少なくても実施可能。
ゲーム感覚で実施できるので、健康行動に無関心な人も参加しやすい。


4 対話を続けて気持ちを伝えよう


<施策の目的>

ストレス・メンタルヘルス不調の予防・対策

<施策の内容>

"気持ちを伝えるのが下手で時々爆発してそれでまた自己嫌悪になってしまって調子が悪くなる"ことで悩んでいるうつ病を持つ社員に対して、特に用事はなくとも毎週職場内の診療所に来てもらうことにしました。内容は思ったことを言語で表現する練習ですが、これは発達障害の療育などでも実践されている方法です。毎週約10分ほど、特に話題は決めずに話をしてもらうなかで家族の悩みなども聞くことが出来ました。少しずつ表出もよくなり、1年ほど継続するなかでうつ病の調子も良い状態が続きました。

<施策の効果や感想>

この方法は、オープンダイアローグの手法を参考にしました。話す内容は特に決まっておらず特別な技術もいらないため、うつ病や発達障害の患者さんの対応に苦慮する際には参考にしていただければ幸いです。


5 保健師によるメンタルヘルス復職後支援


<施策の目的>

ストレス・メンタルヘルス不調の予防・対策

<施策の内容>

恥ずかしながら、これまでメンタルヘルス不調から復職した社員に対しての確立した支援は行っていませんでした。それぞれが思いのままにフォローしたり、しなかったりというのが実態です。そのため、確立した支援体制の構築を行いました。対象は、メンタルヘルス不調から復職した社員とその上司です。社内では、メールやチャットの活用が盛んなため、それを利用して、復職してから2週間後、2.5か月後、5.5か月後に連絡をとり、基本的な生活習慣の様子や不安や抑うつ等の評価、復職後の仕事の状況を既存の質問を使用してとり、経過をみました。状況が安定していない場合は、ご本人の了解をとり、産業医へ繋げるなど行い、約半年間、定期的なフォローを行いました。

<施策の効果や感想>

支援自体がどうであったのか客観的評価はまだですが、対象社員からは、今回のような定期的な連絡があったことは良かったなど好感触でした。また、保健師の中には、産業医が面談しているから保健師が行うことはない、と思っている人もいましたが、改めて保健師の役割(産業医とは違うこと、助言など行うのではなく、社員に寄り添って傾聴したり、一緒に考えることが大切であること)を感じてもらえたのではないかと思っています。途中経過が悪化する社員もいましたが、定期的に関わることで、早めに状況をキャッチして、産業医と連携を取ることができました。また、対象社員だけでなく、上司とも連絡をとることで、支援の連携がとりやすくなりました。


6 ポジティブミーティングの実践


<施策の目的>

ストレス・メンタルヘルス不調の予防・対策

<施策の内容>

部署の月間目標に「ミーティングの時に、1日の中で、できたことを3つ、話し合うことができる」という目標を立て、ポジティブな意見交換ができるように工夫する。

<施策の効果や感想>

できたことがなかなか思いつかないこともあったが、継続すると、できていることに気付くようになった。できたことを出し合うことで、ミーティングの場の雰囲気が明るくなった。


7 みんなで選ぶ!本当においしいノンアルドリンク選手権!


<施策の目的>

飲酒習慣の改善、社内のコミュニケーション促進

<施策の内容>

(やってみたいと思ったこと)飲酒歴の有無を問わず、応募者には飲んでおいしいと思ったノンアルコール飲料(ノンアルのカクテル、ワイン、ビールなど)を応募してもらう。審査員を公募し、できれば飲酒習慣のある人に審査をしてもらい、本当においしい、普段の飲酒の代わりに飲んでもよいと思えるようなノンアルドリンクを選んでもらう。審査会場ではパーティ形式でみんなで試飲もできるとよい。審査員の投票、参加者の投票で最もおいしいと選出されたノンアルドリンクの紹介者には賞品を贈呈する。

<施策の効果や感想>

ノンアルドリンクがいろいろな人から推薦されることで、普段飲んだことのない発見があり視野が広がるのではないか。そしてお酒の代わりに飲んでもよいと思えるものが見つかれば、飲酒習慣の改善につながるのではないか。ノンアルに変えよう、という第三者からの押し付けではなく、自分たちでおいしいものを選ぶ、ということで審査員含め節酒→ノンアルへの変更の動機付けになるのではないか。イベント感からコミュニケーション促進にもなると思う。「やってみたい」イベントなので、実際にこううまく進んでくれるかはわかりません…。


8 ストレスチェック組織分析活用の希望


<施策の目的>

ストレス・メンタルヘルス不調の予防・対策

<施策の内容>

ストレスチェック費用を取引企業同士で分担

<施策の効果や感想>

弊社員は客先に入って勤務することが多く、1~4名が入っている勤務先は、ストレスチェックの組織分析からはどうしてもこぼれてしまします。
そこで、組織分析を優先するために、他社自社関係なく、その場での組織分析を行えたら良いのにとずっと思っています。
経理的にも仕組み的にも無理とは認識していますが、実現出来たら、ストレスチェックがもっと実のあるものになると確信しています。


9 バーチャル保健師に話そう!


<施策の目的>

ストレス・メンタルヘルス不調の予防・対策

<施策の内容>

v-tuberのようにバーチャル保健師がメンタルの悩みを聞く。相談相手も希望によりバーチャルキャラクターを装備できるので、顔を出して相談することに抵抗がある方も相談しやすい。

<施策の効果や感想>

リアル保健師とバーチャル保健師で満足度が違うかアンケートを取る。
抑うつの質問紙を定期的にとり、どのくらいベースラインから変化があったのか効果測定する。


10 キャンサーピアサポ


<施策の目的>

がん治療中、または終了して経過観察中の社員がオンラインで繋がり、お互いをサポートするコミュニティ

<施策の内容>

がん検診の受診勧奨強化により、積極的な受診が増えたことからか、がんの発見治療が必要となった社員と以前よりも多く接するようになった。
突然の告知と治療には、就労継続と治療にかかる負担や休養などの心配事が多い。産業保健職が復職支援は行うものの、当事者ではくてはわからない不安、戸惑いと個人差が大きい体調に対する会社のリソースのミスマッチから、より就労不安が強まる。
がん治療を経験した人同士で集い、経験談やサポートしあうことのできる
オンラインの繋がりを社内で構築したいです。
実名でなくアバター参加でOKとし、
はじめの着火は産業保健職が担い、徐々に社員に運営を任せて行ければよい。

<施策の効果や感想>

まだ実現していなので、構想です。


11 活き活きポーズで挨拶


<施策の目的>

社内のコミュニケーション促進、ストレス・メンタルヘルス不調の予防・対策

<施策の内容>

健康経営の土台づくりとして、「活き活きポーズ挨拶」を社内で推奨中。社員の笑顔が増加中。
*活き活きポーズ:両腕の脇を絞めて開いてを数回繰り返す

<施策の効果や感想>

この挨拶をすると、お互いの距離感も近くなり自然な笑顔が得られています。


12 乳房モデルを使ってしこりを見つけてみよう


<施策の目的>

健康の維持、セルフケア

<施策の内容>

乳房モデルを配置、しこりの感触を確認してもらいました。一緒に自己触診の方法を伝え、セルチェックによる乳がんの早期発見を啓発しました。

<施策の効果や感想>

施策をきっかけに、今まで躊躇していた乳がん検診を受診してみることにしたとの声が聞かれました。


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