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無自覚なストレスに要注意!無自覚なストレスのサインと対処法

私達は、日々さまざまなストレスを受けながら過ごしています。「自分はストレスを感じにくいほうだ」と思っていても、知らず知らずのうちにストレスを抱えていることもあるでしょう。「最近疲れが取れにくい気がする」「なんとなく体がだるい」など、ちょっとした体の不調は隠れたストレスのサインかもしれません。今回は、無自覚にストレスを抱えてしまう理由や対処法、心身に表れるストレスサインについて解説します。

CONTENTS


1.ストレスとは
2.ストレスのサイン
3.無自覚なストレスに対処する方法
4.まとめ


1.ストレスとは

ストレスと耳にすると、「嫌なこと」「悪いこと」というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし広義のストレスとは、「外部からの刺激を受けて生じる緊張状態」を指すもので、ストレスそのものにネガティブなニュアンスはありません。

外的刺激(ストレスの原因)のことを「ストレッサー」、ストレスを受けたことによって生じる心身の反応を「ストレス反応」と呼びます。適度なストレスを受けると、人はそれを乗り越えたり適応したりするために成長します。その経験が達成感や喜びにつながるため、ストレスが全くない状態は必ずしも理想とはいえません。

しかし、適応できる度合いを超えた過剰なストレスは、心身に悪影響を与える「悪い」ストレスとなってしまいます。

ストレスに無自覚な状態とは、過剰なストレスによって心身に負担がかかっているにもかかわらず、その自覚がなく、ストレスに気づけていない状態のことです。ストレスに気がつかない状態でいることは、見方を変えれば「ストレス耐性が高い」とも捉えることができるため、悪いことではないと感じるかもしれません。
しかし、ストレスに無自覚で適切なケアができていないと、ストレスによる負担が蓄積し、突然心身の不調をきたしてしまうおそれもあります。

ストレスの原因(ストレッサー)は、「物理的ストレッサー」「化学的ストレッサー」「生物(生理)的ストレッサー」「心理・社会的ストレッサー」の4つに分けられます。現代は、その中でも心理・社会的ストレッサーが多いとされており、メンタルヘルスの不調を引き起こしやすいといわれています。

では、なぜストレスに対して無自覚な状態に陥ってしまうのでしょうか。下記3つのような要因が考えられます。

  • ストレス耐性が高い
  • ストレスに慣れ、感覚が鈍くなっている
  • 代償行動でストレスを和らげている


2.ストレスのサイン

ストレスの表れ方は人それぞれですが、身体面に、メンタル面、行動面に起こり得るサインの例は以下の通りです。

身体面のストレスのサイン

  • 頭痛やめまい、耳鳴りがある
  • 肩や首がこる
  • 疲労感があり、全身がだるい
  • 胃痛や腹痛がある
  • 下痢や便秘をする
  • 食欲がない、あるいは過剰に増加する
  • 動悸や息切れがする
  • なかなか眠れない、夜中や明け方に目が覚める
  • 体調を崩しやすくなる

メンタル面のストレスのサイン

  • 気分が落ち込む
  • やる気が出ない
  • 不安や緊張、イライラを感じる
  • 仕事に集中できない
  • 何をやっても楽しめない
  • 自分を責めてしまう

行動面のストレスのサイン

  • 遅刻や早退が多くなる
  • 仕事でミスを繰り返す
  • 人とのコミュニケーションや交流を避ける
  • お酒やたばこの量が多くなる
  • 身だしなみを気にしなくなる
  • 急に泣き出す


3.無自覚なストレスに対処する方法

個人ができること

ストレスは、誰もが知らず知らずのうちに溜めてしまっている可能性があることを理解しておくことが大切です。自分では気づきにくいストレスに対処していくためには、自分のストレス状態を正しく把握し、適切にケアをする「ストレスコーピング」が有効です。

  • セルフモニタリングで自分自身の状態を知る
  • 生活習慣を整える
  • 自分にあった方法でリフレッシュする
  • 家族や友人、専門家に相談する

企業ができること

企業は、従業員が無自覚なストレスに気づけるようなきっかけ作りと、適切に対処していくための支援に取り組んでいくことが大切です。

  • 1on1でストレスの兆候を把握
  • ストレスチェックの活用
  • セルフケアの支援


4.まとめ

無自覚なストレスは、知らず知らずのうちに心身を蝕み、深刻なメンタル不調や重大な病気を引き起こす可能性もゼロではありません。従業員が心身ともに健康で満たされた状態で働ける「ウェルビーイング」な経営が求められる今、企業としてメンタルヘルス対策に取り組む意義は大きいといえます。
産業保健スタッフには、従業員がセルフケアに自ら取り組み、無自覚なストレスに対処する方法を身に着けるために必要な体制づくりや支援を実施することが求められています。

もっと詳しく知りたい方はこちら



出典

アドバンテッジJOURNAL
無自覚なストレスに要注意!無自覚なストレスのサインと対処法

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