ARM_運営事務局
2024/11/11 09:15
ヒートショック
1.ヒートショックとは
ヒートショックとは、急激な温度変化により、血圧が上下することによって心臓や血管に疾患を引き起こすことをいいます。脳梗塞や脳出血、心筋梗塞、不整脈、大動脈解離などがあります。
2.ヒートショックを起こしやすい人
ヒートショックを起こしやすい人は、下記のような方があげられます。
- 65歳以上の高齢者
- 糖尿病や高血圧などの生活習慣病がある人
- 不整脈等の心疾患がある人
3.ヒートショックを起こしやすい場所
ヒートショックは、短時間に急激な温度変化による血圧変動が起こることで発症リスクが高まります。つまり、寒暖差が激しい場所の行き来をなるべく避ける必要があります。
具体例
- 入浴時
- 冬場の屋内、屋外など気温差が激しい場所の移動
- 冷蔵が必要な製品を扱う倉庫内
- 暖かい作業場から屋外にあるトイレへの移動経路
4.ヒートショックを予防するために
ヒートショックは、短時間に急激な温度変化による血圧変動が起こることで発症リスクが高まります。
入浴時のヒートショックを予防する方法
- 入浴時、浴室や脱衣所をあたためておく
- 食後、飲酒後の入浴は避ける
- お湯の温度は41度までにする
- 身体の心臓より遠い場所にかけ湯などをし、徐々にならす
- 長時間の入浴は避ける
職場でヒートショックを予防するために
- 急激な寒暖差が発生する職場環境には、高年齢労働者や生活習慣病等の持病がある人を配置しない
- 行き来が発生する廊下などには、ストーブなどの暖房器具を設置する
- ビニールカーテンなどを利用し、温度変化がなるべく少ないように職場環境を整える
5.まとめ
ヒートショックは、なぜ起こるのかを理解し、必要な対策を講じることにより予防することができます。生活習慣病を予防したり、適切な治療が受けられるような支援とあわせて、ヒートショックについての正しい知識を労働者に提供したり、職場環境を整えるようにしましょう。
6.ヒートショックに関連するコンテンツ
・講話資料
冬に注意すべきヒートショックとは。メカニズムと予防について事例を基に解説
▼用語まとめ記事はこちら▼
今さら聞けない!産業保健 用語まとめ
コメントする