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メンタルヘルス休職者の再発予防と復職支援:再休職率50%を防ぐために産業保健スタッフができること

メンタルヘルス不調による休職者の約半数が5年以内に再休職している現状は、企業と本人双方に大きな負担をもたらします。特に再休職時の休職期間は初回より長くなる傾向があり、再発予防の重要性が高まっています。本記事では、産業保健スタッフが理解すべき再発リスクと、休職者のスムーズな復職を支援するEAPカウンセリングの概要を解説。復職後の再休職を防ぐための具体的な取り組みについて考えます。


1. メンタルヘルス休職者の再休職率と休職期間の実態

メンタルヘルス不調で休職した労働者の約50%が、5年以内に再発し再休職しています。再休職時の休職期間は初回の平均107日から157日へと1.5倍に延び、精神的負担や企業の損失が増加することが問題です。産業保健スタッフはこの現状を踏まえ、再発予防に重点を置く必要があります。

2. 再発予防の重要性と産業保健の役割

休職者が復職後に再休職を繰り返さないためには、休職前の原因分析と職場環境の調整、本人への心理的サポートが不可欠です。産業医や保健師は、復職後も定期的なフォローアップを行い、再発の兆候を早期に捉える体制づくりが求められます。

3. EAP(従業員支援プログラム)による復職支援

EAPは従業員のメンタルヘルスを支援する専門プログラムで、カウンセリングを通じて休職者の職場復帰をサポートします。特に「復職支援カウンセリング」は、休職者の不安解消や職場適応の促進に効果的で、再発予防に役立つ重要なツールです。

4. まとめと次回予告

再休職を防ぐためには、産業保健スタッフが再発リスクを理解し、EAPを含む復職支援策を積極的に活用することが鍵となります。次回〈後編〉では、復職支援カウンセリングの具体的な3ステップと、休職者・事業場双方が安心して復職を迎えられる方法を詳しく解説します。

もっと詳しく知りたい方はこちら

出典

アドバンテッジJOURNAL
〈前編〉メンタルヘルス不調による休職者がスムーズに復職するために必要なこと

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