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職場巡視に活用できるチェックリストと報告書を無料ダウンロード|オフィス・工場で使えるフォーマット

「職場巡視では、どこを確認すればよいのかわからない」
「毎回、記録の書式を一から作成するのが大変」
「巡視を実施しているものの、指摘事項が改善につながっていない」
職場巡視を担当する産業医、衛生管理者、人事労務担当者、産業保健スタッフのなかには、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

職場巡視は、職場の作業環境や作業方法、衛生状態を実際に確認し、働く人の健康障害につながるリスクを早期に把握するための大切な取り組みです。単に職場を見て回るだけではなく、気づいた問題を記録し、関係者と共有し、改善後の状況まで確認することが欠かせません。

そこで本記事では、職場巡視の基本的な考え方や進め方、オフィスと工場で確認したいポイントをわかりやすく解説します。
記事内では、職場巡視にすぐ活用できる、以下のフォーマットもご紹介します。

「確認項目を整理したい」「記録業務を効率化したい」という方は、ぜひ自社の職場巡視にお役立てください。


目次

  1. 職場巡視とは
  2. 産業医と衛生管理者の職場巡視の頻度
  3. 職場巡視を効果的に進める3つのステップ
  4. デスクワーク中心のオフィスでの職場巡視で確認したいポイント
  5. 工場の職場巡視で確認したいポイント
  6. 職場巡視報告書で「気づき」を改善につなげる
  7. フォーマットは自社に合わせて見直しましょう
  8. 職場巡視に関する、よくある質問
  9. まとめ|チェックリストと報告書で職場巡視を改善につなげよう

1. 職場巡視とは

職場巡視とは、実際の作業場所を見て回り、設備、作業方法、衛生状態などに、働く人の健康に有害な影響を与えるおそれがないか確認する取り組みです。
労働者健康安全機構のウェブサイトでは、職場巡視について「作業環境を実際に見て、安全衛生上の問題点を見出し改善していくこと」を目的とするものとされています。職場巡視によって、作業環境管理、作業管理、健康管理を関連づけ、職場に起因する健康課題の改善につなげることが期待されます。(参考:職場巡視のポイント | JOHAS(労働者健康安全機構)

たとえば、次のような問題は、報告書や数値だけでは把握しにくいことがあります。

  • 通路に荷物や配線があり、つまずくおそれがある
  • 空調の風が特定の席に継続して当たっている
  • 作業台や椅子の高さが合っていない
  • 不自然な姿勢で作業を続けている
  • 保護具が適切に使用・保管されていない
  • 非常口や避難経路の周辺に物品が置かれている
  • 化学物質の表示や保管に問題がある

産業保健スタッフが現場を実際に確認することで、書面だけでは見えにくいリスクに気づきやすくなります。
産業保健スタッフが工場で職場巡視を行っているイメージ画像


2. 産業医と衛生管理者の職場巡視の頻度

労働安全衛生規則では、衛生管理者は少なくとも週に1回、作業場等を巡視し、設備、作業方法または衛生状態に有害のおそれがあるときは、必要な措置を講じること、とされています。
産業医による職場巡視は、原則として少なくとも月に1回です。ただし、衛生管理者による職場巡視の結果など、所定の情報が毎月提供され、事業者の同意を得ている場合には、2か月に1回以上とすることができます。(参考:厚生労働省|産業医制度に係る見直しについて労働安全衛生規則等が改正されました)

なお、産業保健師や人事労務担当者について、産業医や衛生管理者と同じ頻度の巡視義務が定められているわけではありません。ただし、職場の健康課題を把握し、産業医、衛生管理者、現場管理者をつなぐ立場として、一緒に巡視をしたり、記録や改善状況を整理したりすることは、職場の健康管理を進めるうえで重要です。

▼職場巡視に関する衛生講話資料はこちら
衛生講話資料 4Sと職場巡視 目的と効果について解説


3. 職場巡視を効果的に進める3つのステップ

①事前に確認項目と巡視場所を整理する

職場巡視を始める前に、巡視で確認する場所と重点項目を整理します。前回の職場巡視記録がある場合は、以前の指摘事項が改善されているかを確認しましょう。
あわせて、設備の変更、新しい物品や薬品の導入、レイアウト変更、事故やヒヤリハットの発生など、職場環境に変化がなかったかを確認しておくと、見るべきポイントを絞りやすくなります。チェックリストを事前に用意しておけば、確認漏れの防止にもつながります。

②チェックリストを使って現場を確認する

巡視当日は、チェックリストに沿って現場を確認します。ただし、項目を機械的にチェックするだけではなく、「この職場では、どのような健康障害や事故が起こり得るか」という視点を持つことが大切です。
気になる点を見つけた場合は、可能な範囲で現場の担当者に状況を確認します。「以前から同じ状態なのか」「一時的な状況なのか」「改善が難しい理由はあるのか」などを聞くことで、実行可能な改善策を検討しやすくなります。
また、改善が必要な点だけではなく、整理整頓や安全対策など、良好に管理されている点も記録して伝えましょう。よい取り組みを共有することで、ほかの部署への水平展開にも活用できます。

③指摘事項を記録し、改善状況を確認する

職場巡視は、実施して終わりではありません。確認した内容を報告書にまとめ、必要に応じて衛生委員会や現場の管理者と共有します。
改善が必要な事項については、担当者、対応内容、確認時期などを整理しておくと、次回の巡視で進捗を確認しやすくなります。
産業保健スタッフがオフィスで職場巡視を行っているイメージ画像


4. デスクワーク中心のオフィスでの職場巡視で確認したいポイント

オフィスでは、目立った危険が少ないように見えても、照明、温湿度、換気、情報機器作業、通路、休養設備、防災など、さまざまな確認項目があります。
特に確認したいのは、次のようなポイントです。

  • 照明設備に破損や汚れがないか
  • 室温や湿度が適切に管理されているか
  • 換気設備や空調設備に問題がないか
  • 書棚やロッカーの上に不安定な物品がないか
  • 通路の幅が確保されているか
  • 配線やコンセントが安全に管理されているか
  • 作業台や椅子の高さが作業者に合っているか
  • 非常口や避難経路が物品でふさがれていないか
  • 救急用具や防災用品が点検されているか

さんぽLABの「職場巡視チェックリスト(オフィス版)」では、事務室、情報機器作業、付帯設備、安全・防災管理に分けて確認項目を整理しています。照明・採光、温度・湿度、換気・空調、整理整頓、電気配線、休養室、非常口、消火器、地震対策などを一覧で確認できます。
オフィスで何を確認すればよいか迷ったときに使えるExcel形式のフォーマットです。チェック結果に加えて、改善すべき点なども記入できます。

▼オフィス版チェックリストのダウンロードはこちら
フォーマット/テンプレート 職場巡視チェックリスト(オフィス版)


5. 工場の職場巡視で確認したいポイント

工場では、製造品や工程、使用する機械・設備、化学物質などによって、リスクが大きく異なります。そのため、共通の確認項目に加えて、自社のリスクアセスメント結果や作業環境測定結果を踏まえた項目を追加することが重要です。
代表的な確認ポイントには、次のようなものがあります。

  • 照明、温湿度、換気、空気環境に問題がないか
  • 騒音に対する必要な対策が実施されているか
  • 床に油や水分、段差などがないか
  • 機械・設備の点検や安全対策が行われているか
  • 作業手順書が整備され、適切な作業が行われているか
  • 保護具が正しく使用・保管されているか
  • 不自然な作業姿勢や無理な動作がないか
  • 化学物質の表示、保管、点検に問題がないか
  • SDSを必要なときに確認できるか
  • 機械や棚の転倒防止策が講じられているか
  • 避難経路に障害物がないか

厚生労働省の資料でも、産業医が作業環境の維持管理や作業管理を確認する際に必要と考えられる情報として、作業場の設備、取り扱う化学物質、SDS、リスクアセスメント結果、作業環境測定結果、保護具の管理・着用状況、作業姿勢、作業方法、作業手順書などが挙げられています。(参考:産業医の職務、必要な情報例、職場巡視等について|厚生労働省

さんぽLABの「職場巡視チェックリスト(工場版)」では、作業環境管理、作業管理、安全管理、防災管理の観点から、工場で確認したい項目をまとめています。
工場での職場巡視に活用できるExcel形式のフォーマットです。自社の設備、工程、取り扱う化学物質などに応じて項目を追加してご利用ください。

▼工場版チェックリストのダウンロードはこちら
フォーマット/テンプレート 職場巡視チェックリスト(工場版)


6. 職場巡視報告書で「気づき」を改善につなげる

チェックリストで確認した内容は、報告書にまとめ関係者へ共有しましょう。
報告書には、次の内容を記載しておくと整理しやすくなります。

  • 巡視した日時と場所
  • 巡視者と同行者
  • 職場全体を通じて気づいたこと
  • 改善を検討すべき点
  • 良好に管理されていた点
  • 改善後に確認したい事項

指摘事項の写真を撮影する場合は、改善後にも同じ場所を撮影しておくと、変化を確認しやすくなります。ただし、従業員や個人情報、機密情報が写り込まないよう、社内ルールに沿って取り扱いましょう。

さんぽLABの「職場巡視報告書」は、職場巡視で気づいた点や改善を検討すべき事項を記録できるWord形式のフォーマットです。オフィス、工場を問わず利用できます。

▼職場巡視報告書のダウンロードはこちら
フォーマット/テンプレート 職場巡視報告書


7. フォーマットは自社に合わせて見直しましょう

今回ご紹介したチェックリストや報告書は、すべての事業場に共通する項目を完全に網羅するものではありません。
業種、作業内容、設備、建物、働き方によって、確認すべきリスクは異なります。使用する際は、次の情報も踏まえて、自社に必要な項目を追加してください。

  • リスクアセスメントの結果
  • 作業環境測定の結果
  • 労働災害やヒヤリハットの記録
  • 前回の職場巡視での指摘事項
  • 設備やレイアウトの変更
  • 現場から寄せられた相談
  • 季節によって変化する暑熱、寒冷などのリスク

不要になった項目は整理し、新たなリスクが生じた場合は追加するなど、定期的に更新していくことが大切です。


8. 職場巡視に関するよくある質問

Q1. さんぽLABの職場巡視チェックリストは、すべての確認項目が網羅されていますか?

チェックリストは確認漏れを防ぐために役立ちますが、すべての事業場のリスクを網羅するものではありません。業種、設備、作業内容、化学物質の使用状況などに応じて、自社独自の項目を追加してください。

Q2. オフィス版と工場版は、どのように使い分ければよいですか?

主に事務作業を行う職場ではオフィス版、機械設備、製造工程、化学物質、保護具などの確認が必要な職場では工場版が適しています。同一事業場内に事務室と製造現場がある場合は、場所ごとに使い分けると確認しやすくなります。

Q3. 前回の指摘事項はいつ確認すればよいですか?

次回の職場巡視だけでなく、改善期限や対応内容に応じて確認時期を設定しましょう。すぐに対応が必要な危険については、次回巡視まで待たず、必要な措置を検討することが重要です。


9. まとめ|チェックリストと報告書で職場巡視を改善につなげよう

職場巡視は、チェック項目を埋めること自体が目的ではありません。
現場の状態を確認し、健康障害につながるリスクや職場のよい取り組みを記録して、関係者と共有し、必要な改善につなげることが大切です。

今回ご紹介したチェックリストと報告書には、基本的な項目を掲載しておりますので、ぜひご活用いただければ幸いです。自社の職場環境や業務内容に合わせてカスタマイズし、継続的な職場環境の改善にお役立てください。

【資料リンク再掲】


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