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主観的幸福感と客観的睡眠効率は関連する【国際論文の紹介】

Subjective Happiness Is Associated with Objectively Evaluated Sleep Efficiency and Heart Rate during Sleep: An Exploratory Study Using Non-Contact Sheet Sensors

※本記事は、さんぽLABのウェビナーにもご登壇いただいたことのある津田彰先生が携わった研究論文の紹介です。原文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。論文中の引用文献は原文を参照してください。

こちらの研究では、主観的幸福感と主観的および客観的睡眠の質との関連を探索的に調査されました。調査は19-24歳の健康な大学生24人に対して行われました。

その結果、主観的幸福度が高い人ほど、客観的に評価された入眠潜時が短く、睡眠効率が高く、睡眠時心拍数が低い傾向が見られました。年齢、性別、BMI、喫煙習慣を考慮しても、主観的幸福感と客観的に評価された睡眠効率の間には有意な相関がみられました。一方で、主観的幸福感と主観的睡眠の間には有意な相関は見られませんでした。

これらの結果より、主観的幸福感は主観的睡眠の質と客観的睡眠の質と異なる関係性を持つ可能性が示唆されました。


<津田彰 先生 プロフィール>

健康・医療心理学、産業・組織心理学、ポジティブ心理学などを専門。 心理学に関して数多くの著書を執筆、講演、論文発表を行い、多くの賞を受賞。
2021年4月 久留米大学 名誉教授 
2021年4月 帝京科学大学 医療科学研究科 教授(現在に至る) 
2022年4月 久留米大学 医学部 客員教授 公認心理師、臨床心理士、博士(医学)(久留米大学)

<津田彰 先生 登壇ウェビナーのアーカイブ動画>

~ポジティブ心理学 基礎編~

①ポジティブ心理学の歴史を学ぶ
②ポジティブ心理学の定義について
③ウェルビーイングについて学ぶ
④ポジティブ心理学を実践するための知識
⑤ポジティブ心理学に関する研究 

~ポジティブ心理学 応用編~

①ウェルビーイングが高い人の特徴
②心理的安全性と生産性を高める
③事例から考えるポジティブ心理学介入
④自分の強みを知ってポジティブになる
⑤ストレスとの新しい向き合い方

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