燃え尽き症候群を防ぐ鍵は“デジタルデトックス”|リモート時代に産業保健スタッフができる対策とは
コロナ禍を経て定着したリモートワークは、働きやすさを提供する一方で、「燃え尽き症候群」などの新たな健康課題も浮き彫りにしました。オンとオフの切り替えが難しいデジタルワークの中で、従業員が心身のバランスを崩すケースも少なくありません。こうした背景から注目されているのが「デジタルデトックス」です。本記事では、産業保健スタッフが従業員のメンタルヘルスを守るために知っておきたい、デジタル疲労の兆候やその対策、組織としてできる取り組みについて解説します。
CONTENTS
1.新しい働き方における健康課題
・コロナ禍で深刻化した「燃え尽き症候群」
・長く不均一なデジタルワーク
・燃え尽きを防ぐ「アクティブ・レスト」(能動的な休息)を
2.デジタルデトックスの重要性
・業務のパフォーマンス改善につながる期待も
・デジタルデトックスが組織を強固にする
新しい働き方における健康課題
コロナ禍で深刻化した「燃え尽き症候群」
「燃え尽き症候群」とは、「絶え間ない過度のストレスにより発生し、うつ病の一種とも考えられる」といわれています。
長く不均一なデジタルワーク
今はいつでもどこでも仕事ができる環境にあります。日常生活のなかで仕事とプライベートの区切りがつけられなくなり、心身のバランスを崩してしまう可能性も高まりました。コロナ禍でますます顕在化した問題だと考えられます。
燃え尽き防ぐ「アクティブ・レスト(能動的な休息)」を
特に、リモートワークにおいては顔が見えないため、メンタルヘルスの悪化に気が付きにくい側面もあります。
従業員が物理的に離れた場所で仕事をするようになると、メンタルヘルスのケアが自助努力に委ねられる比重が高くなります。従業員の個々がデジタルからくる疲労についての知識や軽減法を知っているかどうかが鍵となります。組織レベルでは、従業員に「休み方」の知識提供や実践の場を用意することで、早期にデジタル疲れを回避できるでしょう。
デジタルデトックスの重要性
デジタル時代のセルフケア
デジタルデトックスの一つ目のメリットは、デジタル時代のセルフケアについて必要な知識を従業員に供与できる点です。
デジタルデトックスとは、一定期間デジタルデバイスから離れ、心身にかかるストレスを軽減することです。また、デジタルデバイス利用中もストレスを低減させる使い方を実践することです。これらを実践することで、脳疲労の蓄積を防ぎ、より良いコンディションで日常生活を過ごせるようになります。
業務のパフォーマンス改善につながる期待も
二つ目のメリットは、デジタルデバイスを駆使する業務においてもパフォーマンスを改善できる点です。
デジタルデトックスが組織を強固にする
最後に、チームでデジタルデトックスに取り組むことで、従業員のウェルビーイングは底上げされ、結果としてレジリエンスを備えた組織へと進化していくはずです。
出典
アドバンテッジJOURNAL
「新しい働き方」を推進する組織にいまこそ「新しい休息法(デジタルデトックス)」を
ハッシュタグを押下して関連ページを検索↓