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『リワークに行けば安心』は誤解!?再発を防ぐための正しい活用法と社内の仕組みづくり

『リワークに行けば安心』は誤解!?再発を防ぐための正しい活用法と社内の仕組みづくり
復職支援の現場では、「復職できるかどうか」だけでなく、「安定して働き続けられるか」という視点がますます重要になっています。

リワーク施設は、再休職を防ぎ、安定した就業につなげる有効な手段の一つですが、「リワークに行けば安心」と捉えられてしまい、本来の役割が十分に活かされていないケースも少なくありません。

本記事では、職場復帰支援に豊富な経験と実績を持つ難波克行先生をお招きし、2026年2月25日に開催したさんぽLABセミナー「リワークに行けば安心は誤解!?再発を防ぐための正しい活用法と社内の仕組みづくり」の内容をもとに、リワーク施設の正しい理解と、再休職を防ぐための実務ポイントを整理してお伝えします。

難波克行先生プロフィール

目次

  1. 「再発」を防ぐための新しい視点
  2. 復職支援の全体像:回復ステージと判断基準
  3. 外部資源「リワーク」の徹底解剖と比較
  4. リワークの賢い使い分けと判断基準
  5. 会社が果たすべき最終責任
  6. まとめ


1. 「再発」を防ぐための新しい視点


復職支援は「復職すること」をゴールにしがちですが、本来の目的はそこではありません。重要なのは、復職後に体調を崩さず、安定して働き続けられる状態、つまり「安定した就労を実現する」ことです。再発を防ぎ、継続的に就業できることこそが、復職支援の本当のゴールといえます。

■「リワークに行けば安心」は本当?

では、「リワークに行けば大丈夫」なのでしょうか?リワークは、復職を控えた方が仕事に戻るための準備を行う場であり、多くの場合は通所型で実施されますが、近年ではオンラインで完結するサービスも見られるようになっています。
一方で、「リワークに通っていれば安心」と捉える声も少なくありません。しかし、それだけで十分なのでしょうか。

■成功のカギは「自社での備え」と「外部資源の活用」

リワーク施設は復職支援の中で重要な役割を果たしますが、「リワークに通っていれば安心」というものではありません。実際には、リワークはあくまで「復職に向けた準備の一部」を補完するものであり、それ単体で再発を防ぐものではないという前提が重要です。
復職支援の土台となるのは、あくまで「自社内での復職支援の体制」です。その上で、自社だけでカバーしきれない部分を、リワークなどの外部資源とどう組み合わせていくかという視点がポイントです。
ではこの前提を踏まえ、復職支援の全体像を押さえながら、リワークをどのように活用すべきかを整理していきましょう。


2. 復職支援の全体像:回復ステージと判断基準


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講師:難波 克行 先生

アドバンテッジリスクマネジメント 健康経営事業本部顧問
医師・産業医・労働衛生コンサルタント
アズビル株式会社 統括産業医

メンタルヘルスおよび休復職分野で多くの著書を執筆、専門誌への多数の寄稿
ご自身のYouTubeチャンネルで産業保健に関わる動画を配信

代表書籍
『職場のメンタルヘルス入門』
『職場のメンタルヘルス不調:困難事例への対応力がぐんぐん上がるSOAP記録術』
『産業保健スタッフのための実践! 「誰でもリーダーシップ」』

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