②生活記録表を用いた判断【職場復帰支援勉強会】
~勉強会の一部をご紹介~
まずは全体の流れを図示頂き休業開始から通常勤務までの流れを参加頂いた皆様に再確認頂きました。全体の流れの中でも、通常勤務に近づいていくことで復職を焦ってしまうケースが発生し、無理に復職することで再度メンタル不調等起こしてしまうと言います。そのため復職させるタイミングが重要である旨を改めて周知して頂きました
まずは生活記録表を用いた復職可否の判断について、例を出して頂きながらお話頂きました。ここでは、事例の1つをご紹介いたします。
まずは以下の情報を提示頂きました。
場面1:職場復帰の可否をどう判断しますか?
・うつ病で休業して3か月が経つ社員
・毎月、産業医面談をおこなっている。調子はよさそうに見える。
・翌月の面談で、本人は「復職可」の診断書を持ってきた。
・本人は元気そうで、「図書館に行っている。通勤電車にも乗ってみた。」
あなたは産業医です。復職をどう判断しますか?
ここで参加者の方々にアンケートを取り、結果は以下の通りとなりました。
約7割の方は復職不可と回答されました。
その理由として、最初のお話でもあった通り、病状が回復してくると復職を急いでしまうケースがあるため、毎日出社できるか、疲労が残らないかなどの出社可能レベルにまで回復しているかどうかを見る必要があると言います。
生活記録表で見る際には『睡眠』と『外出』に注目をすることが重要で、出社に間に合う時間に起床できているか、睡眠と起床のリズム、昼寝、二度寝の有無、そして出社できるような生活リズムを毎日続けられるか(2~3週間ほど)を見極めることが求められるとのことでした。
その後は生活記録表を見ながら職場復帰の可否を参加者の皆様と共に判断していく内容となっていました。詳細は動画をご覧ください。
このパートのまとめとして、生活記録表を運用していく上で重要なのは判定基準をあらかじめ決めておくことが必要であるということでした。
まとめの詳細やこの後の続きはダイジェスト動画にてご覧ください。
◇第2回職場復帰支援勉強会の動画
・パート1『職場復帰の可否を判断する』
・パート2『生活記録表を活用するためのポイント』
・パート3『復職後のフォローアップで抑えておくべきポイント』
◇第1回職場復帰支援勉強会の動画
・パート1『復職支援の流れ・失敗事例の紹介』
・パート2『初期対応を事例を踏まえて学ぶ』
・パート3『休業中の面談から生活記録表の導入した際の事例を学ぶ』