部下からのパワハラ(逆パワハラ)とは?起こる原因と対策
パワハラに対する問題意識が高まっているなか、部下から上司へのパワハラ、いわゆる「逆パワハラ」と呼ばれる行為がクローズアップされる機会も増えてきました。逆パワハラは、企業の秩序を揺るがし、組織運営に支障をきたしかねない大きな問題です。今回は、逆パワハラの定義や原因、逆パワハラを防ぐための取り組みについてご紹介します。
CONTENTS
1.部下からのパワハラ(逆パワハラ)とは?
2.部下からのパワハラが起こる原因
3.部下からのパワハラを防ぐための対策
4.部下からのパワハラが発生した場合の対応
5.組織全体でパワハラへの意識を高めましょう
・コロナ禍で深刻化した「燃え尽き症候群」
・長く不均一なデジタルワーク
・燃え尽きを防ぐ「アクティブ・レスト」(能動的な休息)を
2.デジタルデトックスの重要性
・業務のパフォーマンス改善につながる期待も
・デジタルデトックスが組織を強固にする
部下からのパワハラ(逆パワハラ)とは?
厚生労働省は、下記3つの要素をいずれも満たすものと定義しています。
・優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
・業務の適正な範囲を超えて行われること
・身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、または就業環境を害すること
部下からのパワハラ(逆パワハラ)とは、部下が上司に対してはたらくパワハラ行為です。
・同僚又は部下による言動で、当該言動を行う者が業務上必要な知識や豊富な経験を有しており、当該者の協力を得なければ業務の円滑な遂行を行うことが困難であるもの
・同僚又は部下からの集団による行為で、これに抵抗又は拒絶することが困難であるもの
部下からのパワハラが起こる原因
部下からパワハラが起こる原因としては、以下の4点が考えられます。
・ハラスメントに関する社内教育が不十分
・価値観の変化・ハラスメント概念の浸透
・上司のマネジメント力・指導力不足
・雇用形態の多様化や流動性の高まり
部下からのパワハラを防ぐための対策
部下からのパワハラを防ぐための対策として、以下の3つがあげられます。
・全従業員を対象にしたハラスメント研修を実施する
・管理職を対象にマネジメント研修を行う
・指導に際し記録を残す方針を取る
部下からのパワハラが発生した場合の対応
ハラスメント対応の流れ、ポイントをご説明します。
・すみやかかつ正確に事実関係を確認する
・逆パワハラの有無を判断する
・調査報告書を作成する
・被害者(上司)への配慮の措置を行う
・加害者(部下)に対する処分等を検討・措置を行う
・再発防止措置を講じる
・組織として毅然とした態度で臨む
・改善が見られない場合の措置
組織全体でパワハラへの意識を高めましょう
パワハラは上司から部下に対して行われることが多く、ハラスメント研修は管理職などの役職者を対象とするケースが多くありました。しかし、時代の移り変わりとともに働き方や価値観が多様化していることを背景に、部下から上司に対するパワハラも重大な問題として認識されつつあります。今後は、すべての従業員がパワハラに関する正しい知識を身につけ、パワハラ防止への意識を高めていくことが重要となるでしょう。
出典
アドバンテッジJOURNAL
部下からのパワハラ(逆パワハラ)とは?起こる原因と対策
ハッシュタグを押下して関連ページを検索↓