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①休職時の初期対応【職場復帰支援勉強会】

~勉強会の一部をご紹介~

 

今回の勉強会では職場復帰支援における、初期対応〜休業中の面談〜生活記録表の導入までを講義頂きました。最初は復職支援の全体の流れを図示頂きながら分かりやすい導入でお話が始まりました。
休業開始から出社練習、出社開始、軽減勤務、そして通常勤務という流れをお話頂いた後、復職支援の失敗例を3つ提示頂きましたので、その事例の1つをご紹介いたします。

『見るからに体調が悪そうで、時々仕事を休んでしまう従業員がいました。上司が『大丈夫?』と声をかけても『大丈夫です』と答えて、無理をしたまま勤務を続けていました。病院の受診や産業医の面談を勧めても応じず、2か月後に休職してしまった。』というものでした。こうなってしまった原因は【様子を見ていた期間が長すぎた】ことです。調子が悪そうなら会社の健康管理の窓口を案内するなどして、早めに対応することが重要とのことでした。

※残り2つの事例については、ダイジェスト動画でご確認いただければ幸いです。

先生に挙げていただいた3つの失敗事例から『回復の時期を見極めた適切な対応が必要』ということを学ぶことができました。

失敗事例のお話後、場面ごとの対応方法についてお話いただきました。その際、アンケート機能を用いたクイズも出題頂きました。ここで先生にご紹介頂いた場面をご紹介いたします。場面1では上記で紹介した失敗事例と同じく、体調の悪い部下に声をかける際の対応方法について考えるものでした。

 

【問1】上司が体調の悪い部下に『大丈夫?』と聞いても『大丈夫です』としか答えない場合、どのように対応するのが良いか、以下3つの選択肢から選んでください。

①しばらく様子を見る
②奥さんに連絡する
③産業医に相談する

答えは③の『産業医に相談する』でした。先生はこのケースにおける対応方法として、上司が自分から産業医に相談することが重要だと語ってくださりました。部下が話をしてくれない、産業医の相談を受けてくれないからそのまま様子を見るのではなく、上司自身が産業医に相談する。そうすることで、業務命令といった形で従業員に面談を受けてもらうことが可能になります。

場面ごとの対応方法についてお話を終えた後は、休職する際の職場への伝え方や病気休業の社内制度をどのようにして伝えるかについてクイズも交えながら説明頂き、参加者の皆様も積極的に回答する様子が見られました。

その後は休業中の対応についてもお話頂きました。
『皆さんは休業中にどのくらい面談をしているか』という内容でクイズも頂き、回答結果は以下の結果となりました。

 

休業中に面談を行わない場合、本人が不安や焦りに駆られてしまい、十分に回復しないまま復職をしてしまうケースがあるとのことでした。休業中に面談をするメリットとしては
・体調の回復具合がよくわかる
・治療状況がよくわかる
・本人の不安や焦りをケアできる
・復職時の調整に必要な情報を収集できる
・復職支援の対応をタイミングよくスムーズに進められる
という5つのポイントをご紹介いただきました。

その後は復職支援に役立つ資料のご紹介やお役立ち資料をダウンロードできるページをご案内いただき今回の講義は終了しました。

講義後は質疑応答と個人ワークの時間を30分ほど設けて実施しました。10問以上のご質問を頂きましたが先生にテンポよく回答頂き、ほとんどの質問に回答いただきました。『質疑応答は現場の生の声を知ることができた』『自分の職場でも活用したい』などのお声も届いております。

勉強会の最後には復職支援に役立つ、弊社のサービスの説明のお時間も頂きました。そちらの説明動画も公開しておりますので是非ご覧ください。


◇第1回職場復帰支援勉強会の動画

パート1『復職支援の流れ・失敗事例の紹介』

パート2『初期対応を事例を踏まえて学ぶ』

パート3『休業中の面談から生活記録表の導入した際の事例を学ぶ』

オンライン復職支援プログラム『eRework』のご紹介

 

◇第2回職場復帰支援勉強会の動画

パート1『職場復帰の可否を判断する』

パート2『生活記録表を活用するためのポイント』

パート3『復職後のフォローアップで抑えておくべきポイント』

 

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