稟議
1.稟議とは
「稟議(りんぎ)」は、組織や企業内で意思決定や承認が必要な際に提出される文書や申請のことを指します。これは、上位の管理者や決定権を持つ者に対して、予算や金額の決定、特定の事柄について情報提供や承認を得るために使用されます。
組織内での公正な決定を促進し、透明性を担保しつつ効率的に意思決定を促進するための手続きとしてこの「稟議申請」が利用されます。
2.稟議の内容について
具体的な形式は企業によって異なりますが、一般的には次のような情報が含まれます。
①趣旨:提案や要望の概要を簡潔にまとめる。
②背景:起案をする背景や必要性を具体的に説明する
③目的:提案内容の最終的な目的を具体的に明示する
④内容:具体的な提案や要望について詳細を説明する
⑤影響やリスク:提案における影響やリスクを仮説を元に説明する
⑥予算やリソース:提案に掛かる費用感とそのリターンを説明する
⑦メリット:この提案がなぜ必要かの理由やメリットを説明する
全ての企業様にてこの内容が全て合致しているわけではありませんが、このような複雑で時間のかかる項目を準備しております。(例えばシステム導入申請やお客様への御見積書の提示許可など)
もし関連部署様から「稟議申請の為に...」と専門的な部分の情報提供のご依頼がありましたら、ご協力をお願いいたします。
3.もし稟議を上げる必要があったら...
稟議資料の作成時には以下のポイントに気を付けるとスムーズに進みやすいです。
もし作成する必要が発生しましたら、参考にしてください。
・目的を明確にする
提案の目的をはっきりさせ、なぜその提案が必要なのかを明示する。
・的確な情報提供を行う
できるだけ端的に必要な情報を十分に提供する。
読み手が理解しやすいように資料などを工夫する。
・影響とリスクの評価
提案の影響やリスクを適切に提示し、事前に明確しておく。
・説得力のある説明
あいまいな表現などは避け、説得力のある言葉で表現する。
直感的に読み手を納得させる資料を心掛ける。
・正確な情報を提供する
数値やデータは正確で信頼性のあるものを使用する。
・適切なフォーマット
企業の標準フォーマットを使用する。その中で可能な限り、
見やすく整理された文書・資料に仕上げる。
・タイムリーな提出
提案の許可が出て直ぐタイトなプロジェクトにならないように、
十分に時間余裕をもって稟議を提出し検討をいただく。
・フィードバックの受け入れ
提案に対してフィードバックがあった場合は素直に受け入れ、
必要に応じて修正を行う、柔軟な対応をする。