アドボカシー
1.アドボカシーとは
アドボカシー(advocacy)は擁護する、支持する、推奨するという意味を持ち、自身が本来持っている権利を何らかの理由で主張・行使ができない状況である際に代わりにその主張・行使を実現支援をする仕組みを指します。
2.アドボカシー活動について
・政策提言
NPOやNGOにて活動される主な活動の1つで、政策を変えるように直接政府に呼びかける活動があります。日本ではシンポジウムでの共有などが一般的であまり表立った活動は見受けられませんが、アドボカシー活動が盛んなアメリカではロビー活動などで政治や政策を動かすような実践的な動きがされております。
・ロビー活動
一般的なロビー活動(ロビイング)とは「個人や団体などの主張について政治的な影響を及ぼす事を目的とした活動」と言われており、法案の支持や反対を行う為に政策立案者と接触したりすることを指します。その為、アドボカシーとロビー活動とは活動内容が異なります。アドボカシーとはその主張に対して前向きな変化を試みる施策や行動を指しており、情報提供や新しい解決策を模索し一般の方々の意識を高めたり、公的なキャンペーンを実施するなどが該当します。
・権利擁護
当然守られるべき権利が侵されている状況であっても、それを主張する事が難しい人を守る事を指します。例えば子どもや高齢者、障がい者など能動的に主張が難しい人の生活や悩みを関連する職員や資格者などが見つけ代弁を行うなどの行動自体も指します。
・アドボカシーマーケティング
上記の権利擁護にも関連しますが、このアドボカシー活動を通じて信頼関係を築き上げ、企業として支持を得て利益を確保するマーケティングを行う手法を指します。
3.アドボカシーの実践分野
分野としては「福祉・介護」「看護」「児童施設」「自治体などの市民ネットワーク」「企業活動:アドボカシーマーケティング」としてアドボカシー活動が実践されております。
4.アドボカシーに関連するコンテンツ
- アドボケイト制度の構築に関する調査研究報告書(厚生労働省)
- 子どもの権利擁護に新たに取り組む自治体にとって参考となるガイドラインに関する研究調査(厚生労働省)
- 子どもの権利擁護に関する論点(厚生労働省)