衛生委員会をわかりやすく解説!構成メンバー、議事の流れ、月別テーマ紹介
衛生委員会とは、職場の安全や従業員の心身の健康維持・増進、職場環境の改善などに関わる重要な活動をしている組織です。事業者は、事業場の規模が50人以上の場合、その事業場ごとに衛生委員会を設けなければなりません。このように、一定の条件をもとに法律で設置が定められているため、形式的に設置している企業も多いのではないでしょうか。衛生委員会で話し合った内容や情報を、従業員へ周知し、しっかりと届けることができているでしょうか。健康経営の重要性が再認識されているなか、改めて、衛生委員会について振り返ってみませんか?
本記事では、衛生委員会の目的や設置基準、メンバーの役割、月別テーマ例などについて、わかりやすく解説していきます。
CONTENTS
1. 目的と設置義務
2.衛生委員会と安全委員会の違い
3.委員会の構成メンバーと役割
4.衛生委員会の進め方
5.テーマの決め方と月別テーマ例
6.まとめ
目的と設置義務
衛生委員会は、企業内で労使が共同して労働災害防止に取り組むための組織です。労働者50人以上の事業場に設置が義務付けられており、月1回以上の開催と報告が法律で定められています。50人未満の事業場では設置義務はありませんが、推奨されています。
衛生委員会と安全委員会の違い
衛生委員会は職場の衛生や安全に関する幅広い議題を扱いますが、これに類似した安全委員会は労働者の安全対策に特化しています。安全委員会の設置義務は業種により異なり、両方をセットで「安全衛生委員会」と呼ぶこともあります。
委員会の構成メンバーと役割
委員会は「議長」「産業医や産業保健師」「衛生管理者」「労働者」で構成されます。議長は中立的な立場で各メンバーの意見をまとめる役割を担います。産業医や産業保健師は専門的なアドバイスを提供し、衛生管理者は衛生法に基づいた資格を有する人物が担当します。労働者側からのメンバーも加わり、さまざまな視点から議題を議論します。
衛生委員会の進め方
毎月の会議では、前回の議題の振り返りや産業医の報告、今月のテーマ審議などが行われます。議事録は3年間保管し、従業員に周知する必要があります。社内掲示板、メール、イントラネットなどでの周知が一般的です。
テーマの決め方と月別テーマ例
企業の特性や季節に応じたテーマが選ばれます。例えば、4月は「安全衛生教育」、6月は「食中毒対策」、12月は「交通事故防止」などです。従業員アンケートを通じてテーマを決めるのも有効です。
まとめ
「健康経営」を促進するために、衛生委員会の運営は重要です。適切なテーマ設定と運営を行い、働きやすい職場環境を整えましょう。
出典
アドバンテッジJOURNAL
衛生委員会をわかりやすく解説!構成メンバー、議事の流れ、月別テーマ紹介
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投稿を表示ARM_運営事務局 様
衛生委員会の概要について大変参考になりました。
・季節的な月別テーマの例も参考になります(健康情報の提供もネタを考えていきたく)。
・関連するリンク(産業医のご職務など)から、改めて法令再確認にもなりました。
改めて、会社にとって産業医がいてくださることは大切なのだと思いました。
・衛生委員会(安全衛生委員会)の場で、数字が独り歩きしないように作成に留意しながら、健康診断結果、ストレスチェックといった集団分析結果など挙げていき、社員が知ることができるといったことも繋げられる場になるかと考えています。