DEI(Diversity Equity Inclusion)
1.DEIとは
DEIは、多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包括性・受容性(Inclusion)の頭文字を取った略語です。組織や社会全体で採用されることで「持続可能な成果やイノベーションを生み出す」とされております。DEIの取り組みについては個人や組織が異なるバックグラウンドを持つ人々と協力し、相互尊重を促進することで、より公正で包摂的な環境を構築することが期待できます。
多様性(Diversity:ダイバーシティ)
異なる背景、特性、経験、意見などの多様性を尊重し、取り入れることです。これは人種、性別、年齢、宗教、性的指向、障害の有無など、さまざまな要因に関連しています。
公平性(Equity:エクイティ)
すべての人が平等な機会と資源にアクセスでき、公正な取り扱いを受けることを追求します。平等は単に平等な待遇を指すだけで無く、不平等な状況を解消し、差別や偏見に立ち向かうことも含まれます。
包括性・受容性(Inclusion:インクルージョン)
あらゆるバックグラウンドや特性を持つ人々が組織や社会において参加し、貢献できる環境を作り出すことを意味します。また多様性を尊重し、平等な機会を提供することに加えて、異なる立場や視点を包括的に統合することも含まれます。
2.DEIのビジネス活用メリットについて
DEI(多様性、公平性、包括性・受容性)の原則をビジネスに取り入れることは、以下のように組織に多くの利点をもたらすことが期待されます。
1.創造的なイノベーションの促進:
多様なバックグラウンドや経験を持つ人々が集まることで、異なる視点やアイデアが生まれやすくなります。ビジネスにおいては新しい製品やサービスの開発、問題解決の創造的なアプローチを生むことが期待されます。
2.市場対応性の向上
DEIを尊重する事で多様なバックグラウンドを持ち、異なるニーズや価値観を持つ人との交流が生まれます。組織内ではそれを活用し、より広範で多様な市場に対応できるようになります。
3.従業員のモラルとエンゲージメントの向上
DEIの原則を実践する組織は、従業員が平等に評価され、尊重され、包括/受容されると従業員は感じることができます。これがモラルとエンゲージメントの向上につながり、生産性や仕事へのコミットメントを高めます。
4.人材の確保と維持
DEIを重視する企業は、多様な才能を引きつけ、雇用者ブランドを向上させる優位性があります。また、包括的かつ受容的な環境は従業員の定着率を向上させ、人材の離職を減少させる事が期待できます。
5.リスク管理と法的コンプライアンスの向上
DEIの戦略は、差別や不平等のリスクを低減し、法的コンプライアンスの向上が期待できます。法的な要件を守り、社会的な責任を果たすことで、企業の信頼性を高めることも合わせて期待ができます。
6.社会的な影響と企業の社会的責任(CSR)の向上
DEIの推進は、企業が社会的なリーダーシップを発揮し、社会に対してポジティブな影響を与えます。CSR活動と一体化することで、企業は社会に対する責任を果たすことができます。
3.DEIに関連するコンテンツ
記事
・DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)とは?(アドバンテッジJOURNAL)