【ウェビナーへのご質問に回答】保健師資格を活かした”私らしいキャリア”に向けて
9月3日に開催いたしました『保健師資格を活かした”私らしいキャリア”に向けて』では、資格を活かした幅広いキャリアの選択肢についてワークを用いてご講義いただきました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
ウェビナー内でお答えしきれない回答について講師の古谷しづか先生にご回答いただきましたので本記事にて紹介させていただきます。
目次
1.転職・就職
2.キャリア
3.実績づくり
4.成功のためのマインド
1 転職・就職
質問 ①
わたしは産業保健師として働きたいと思い、この春から国保組合で保健師をしています。 まだまだ保健師としてのキャリアはないのですが、もっと経験していきたいという思いと、まだまだ小さい子供との時間を大切にしたいという思いで葛藤があります。やはり、保健師の経験が浅い、ほとんどない中での時短勤務やパート勤務での産業保健師はなかなか難しいでしょうか?
■回答
小さなお子さんを育てながら、更なるご経験を積もうとされている向上心が素晴らしいと思います!産業保健師の働き方として、時短勤務やパートでの採用はあると思いますし、経験をどのくらい考慮するかは企業様側の意図も関係してきます。
お住まいの地域に条件に合った求人があるかどうかを、まずはリサーチするところから始めてみてはいかがでしょうか?リサーチすることで、理想の働き方の選択肢が広がることもあります。すぐに転職しなくても、いろんな求人を見ることで今後のキャリアのヒントを得ることもできます。スモールステップから始めてみてくださいね。
質問 ②
産業保健師2年目の派遣社員、28歳女性です。転職を考えているのですが、求人情報の多くは派遣や契約社員といった雇用形態が多い印象を受けています。今後のライフイベントを考えると正社員の方がいいのではと思ったりもしますが、そのようなこだわりは必要でしょうか。
■回答
ご自身の今後のライフイベントを考慮して、キャリアプランを考えるのはとても素晴らしいことです。正社員の方がいいと思われたのであれば、正社員の求人を探してみても良いのではないでしょうか。必ず転職しなくても、リサーチは可能ですし、すぐに決断しなくても、今の仕事を続けながらゆっくり探すということもできます。
理想のライフスタイルから理想の働き方を見つけてみて、それに合ったキャリアを選択できるといいですよね。
2 キャリア
質問 ①
産業保健師の+αの資格としてキャリアコンサルタントを検討しています。実際に業務でどのように活かされているとお感じになりますか?
■回答
産業保健師とキャリアコンサルタントの資格は、とても相性がいいと思います!
産業保健師は主に健康面から相談者さんのキャリアを見ていきますが、キャリアコンサルタントは相談者さんのキャリアそのものを見ることができます。
保健指導の時には、健康面のアドバイスだけでなく、相談者さんにとって働くことの意義ややりがいにも触れながら、今までよりも視野を広く持ってお話を伺えるようになったと感じています。
質問 ②
若手(20〜30代)に期待されること、40〜50代だからできること、シニア世代の強みについて先生のご見解をご教示ください。
■回答
若い世代に期待することは、失敗を恐れず今を楽しんでほしいということです。40〜50代だからできることは、今までの経験を活かし自分の人生を謳歌しつつ、若い世代がより生きやすくなるような社会を作ることだと思っています。シニア世代の方々にはたくさんの希望と知恵をいただいているので、、、人生経験全てが強みですよね。私たち世代を明るく導いてくださる存在のように感じています。
質問 ③
保健師を20数年してます。ここ最近、これから自分がどうなりたいかが見えず模索しています。キャリアラダーもみますが、チェックしてもいまいちピンときてません。これからの自分がどうありたいかを見つける方法を教えてください。よろしくお願いします。
■回答
保健師のキャリア20年以上!尊敬します。多くの経験を積まれたからこそ、視座が高くなっていらっしゃる分、これからのビジョンが描きにくいのかもしれませんね。
今回のセミナーでお話ししたような「私らしいキャリアを見つける方法」や、3年後・5年後にどのような暮らしが理想かを書き出してみてください。できるだけ、制限や思い込みを外して、自由に書くのがポイントです。
遠回りに思えるかもしれませんが、キャリアという枠を外して「やってみたいこと(趣味、学び、いきたい場所など)」にアンテナを立ててみると、意外なところから「ありたい方向性」が見えてくることもあります。焦らず楽しみながら見つけてみてくださいね。
3 実績づくり
質問 ①
長い育休を取得したため、保健師としても経験年数が少ないです やりたいことがあるのですが、経験年数は起業する上で必須でしょうか。やりたいことは、経験内容とはあまり重なっていません。信頼してもらえる実績をつくるためのアドバイスをいただきたいです。
■回答
やりたいことの内容にもよりますが、起業するにあたって保健師の経験年数は必須ではないように感じています。経験年数よりも、保健師も含めた今までの職歴や社会活動(地域活動やPTA活動、ボランティアなど)、長い育休や子育てなどで培ったスキル、知識や経験、ご自身がやりたいことを起業してまでやろうとしている情熱などの方がとても大事です。これらのことを言語化すると、信頼していただける実績に繋がっていきます。
更なるワンポイントアドバイスとして、言語化する際に「数字」を入れると実績に説得力と信頼性が増します。例えば、「健康相談にのった経験あり」→「のべ300人の健康相談にのった経験あり」のように、数字を意識してみてください。実績に厚みが出てきます!
4 成功のためのマインド
質問 ①
個人事業主で、産業保健師、算命学鑑定士、ヨガ講師を副業しております。収入が不安定で、保健師ほど安定した収入になりません。古谷さんのように起業して、成功するには、マインドが大事だと思いますが、意識していることはなんでしょうか?
■回答
いろいろなお仕事をされていらっしゃるのですね!私が成功しているかどうかは分からないのですが、お答えしてみます。
起業すると収入が気になってしまいますが、あくまで「一つの結果」だと考えています。
自分が喜びを感じてその仕事に取り組めているか、お客様が喜んでくださることをご提供できているか、この2つを常に自問自答しトライ&エラー&トライ!を繰り返し、ブラッシュアップし続けることを意識しています。