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プレゼンティーイズムの測定と改善法|見えにくい「働きながらの生産性低下」を捉えるポイント

プレゼンティーイズムとは、従業員が体調不良やメンタルヘルス不調を抱えながらも出勤し続けることで、労働生産性が低下する状態を指します。病気による欠勤を示すアブセンティーイズムとは異なり、客観的に把握しづらいのが特徴です。本記事では、経済産業省が紹介する代表的な測定指標をはじめ、原因分析の手法や効果的な改善アプローチについて解説します。プレゼンティーイズムを放置するリスクを理解し、組織の健康経営に役立てましょう。

CONTENTS


1.プレゼンティーイズムの測定指標
2.プレゼンティーイズムを分析/改善する
3.まとめ


プレゼンティーイズムの測定指標

 病欠や病気による休業を表すアブセンティーイズムは、勤怠情報による欠勤・休職日数・疾病休業者数などによって容易に測定できますが、プレゼンティーイズムは客観的な指標に乏しく、測定が困難です。
 客観的な把握が難しいといわれるプレゼンティーイズムの測定指標としては、経済産業省が公表している『企業の健康経営ガイドブック』の中で、HO-HPQ、東大一項目版、WLQ、WFun 、QQmethod の5つの指標が紹介されています。

プレゼンティーイズムを分析/改善する

何が原因でプレゼンティーイズムが発生しているのかを知るには、それぞれのリスク因子(メンタルヘルス不調・生活習慣など)を掛け合わせて分析する手法を用いて、改善すべき優先課題を見極めることが効果的です。
 メンタルヘルス不調を改善するためのアプローチ方法としては、高ストレス者を減らす取り組みが考えられます。自社の課題に則した「セルフケア」「ラインケア」の強化も効果的です。
 生活習慣を改善するためのアプローチ方法としては、特に課題のある層を見つけることが大切です。残業時間等他の因子と掛け合わせて分析すれば、なぜ生活習慣が乱れているのかを明らかにすることが可能になります。
 その他、在宅勤務、受動喫煙、ヘルスリテラシー等の課題がプレゼンティーズムの程度と関連していることがわかっています。

まとめ

 プレゼンティーイズムはそのまま放置してしまうと、大きな損失につながるため、原因を測定して、分析・改善を促すアプローチに取り組む必要があります。そのような場合には、プレゼンティーイズムが発生している根本要因をクロス分析から推定して根本的な改善策を考えましょう。

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出典

アドバンテッジJOURNAL
プレゼンティーイプレゼンズムの測定・分析・改善方法を徹底解説。指標も紹介

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