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用語辞典

ボアアウト(退屈症候群)

1.ボアアウトとは

ボアアウト(Bore out)とは仕事や生活面において常に物足りなさを感じ、やる気の衰退や不安などからメンタルヘルスに支障をきたしている状態を指します。「boring(退屈)」から生まれた言葉であり、2007年ごろに提唱されております。退屈症候群とも呼ばれます。
症状としては退屈感、不安感、危機感、自己否定など動けない状態であるのにその状態に不安や危機感を覚える悪循環の状態です。自己評価を著しく低下するなどの症状も見受けられます。

2.ボアアウトによるビジネスへの影響

仕事での生産性の低下が主に上げられます。また、ボアアウトの従業員がいる場合、組織のメンバーのモチベーションやパフォーマンスに影響する事が懸念されます。
このようなメンタルヘルスで業務を行っても十分な成果が得られず、自信の低下などからキャリアアップなどにも影響を及ぼします。

3.ボアアウトの解消方法

ボアアウトの解消が必要な場合は早めのアクションが適切です。ただメンタルヘルスの領域となりますので解消方法は人それぞれです。今回はいくつかの例をご紹介します。

目標設定を大きなものから適切なものに変更する
高すぎる目標はもちろん変更が必要ですが、適切な目標設定(状況によっては小さい目標)に変更をし、達成感を多く得る環境を準備します。まずは該当者の自信が付け、モチベーションの向上をさせることが必要です。

ワークライフバランスを確認する
ボアアウトの状況では仕事とプライベートのバランスが適切でないケースがあります。睡眠はもちろんですが趣味の時間の確保、食事をしっかりと取る事など基本的な部分の見直しも忘れずに確認ください。

悩み相談などのコミュニケーションが行えているかの確認
業務の連携などコミュニケーション不足によりボアアウトを引き起こしてしまうことがあります。上司や同僚に相談できているかなどの日常で不安となることが恒常的に発生していないかの確認も非常に重要です。

4.ボアアウトに関連するワード

バーンアウト(燃え尽き症候群)との違い
やる気の衰退や不眠、食生活の乱れなどに多様な症状が出ますが、発症要因が異なります。繰り返し単調な作業の繰り返しなどで発症するボアアウトは、高い熱量で仕事に打ち込んでいた方が突然パフォーマンスが低下したり動けなくなってしまうバーンアウトとは大きく異なります。現時点でもボアアウトが発生している要因が続いている可能性があるため、早めの環境改善が必要な場合が多い事も異なる点になります。

テレワーク/リモートワークとの関連性
出社型から在宅型に切り替わった事による環境の変化や業務内容の変更などで働き方が変化したことによるストレスや不安からもこのボアアウトが発症するケースがありますのでご注意ください。


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