ARM_運営事務局
2023/11/15 15:00
運動のメリットと座りすぎのデメリット。腰痛対策としての運動も紹介
近年、運動不足や座りすぎが重大な課題となっています。運動不足は肥満の原因になるだけではなく、様々な病気や体調不良のリスクを高めます。
運動のメリットは、筋力向上やダイエット、生活習慣病改善などだけではなく、心身をリラックスさせることでメンタル不調を予防する効果もあります。さらに最近では運動不足がアルツハイマー病の最大のリスク因子であることもわかっています。
健康に仕事を続けるためには、適度な食事や十分な睡眠と並び、適切な運動習慣を持つ ことがとても大切です。本資料では健康に仕事を続けるために必要な運動習慣の基礎知識についてご紹介をしています。興味が持てるものや無理なく生活に 組み込めるものから少しずつ始めていきましょう。
従業員の運動習慣促進のために本資料をご活用いただければと思います。
- はじめに
- 運動のメリット
- 「座りすぎ」に注意!
- 健康づくりのための運動量
- 「プラス10」運動について
- 腰痛対策としての運動
- 最後に
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「+10から始めよう!」について、
以前、安衛会で紹介する際、なぜ10分かについて調べたことがございます。
10分増やせば、ロコモティブシンドローム、生活習慣病などのリスクが総じて3.2%減少する
という研究データから、まずは+10分とされたようです。
【確認元から抜粋】
健康づくりのための身体活動基準2013
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpqt.pdf
P12(科学的根拠)
「システマティックレビューで採択された 26 論文について、身体活動量と生活習慣
病等及び生活機能低下のリスクとの量反応関係をメタ解析した結果によると、
身体活動量が1メッツ・時/週増加するごとに、
リスクが 0.8%減少することが示唆された。
これは、1日の身体活動量の 2~3 分の増加によって 0.8%、
5 分で 1.6%、10 分で 3.2%のリスク低減が期待できると解釈できる。」
P36(科学的根拠の詳細)
8)身体活動量週 1 メッツ・時の増加に対する RR の減少(18 歳以上)
18 歳以上を対象とした研究で、
身体活動量と全アウトカムの RR のメタ解析を行った文献から、
量反応関係の分析に用いることができた文献は 26 本であった。
解析データ数は、死亡 11、生活習慣病発症 5、がん発症 15、
ロコモ・認知症発症 5 の合計 36解析データであった。
各解析データの身体活動量と RR との 1 次回帰式のβとその標準誤差を用いて
メタ解析を行った結果、週 1メッツ・時の増加により、
−0.8%(95%信頼区間:−0.9~−0.6)有意にリスクが減少することが明らかとなった。
また、死亡のリスクは 0.7%、生活習慣病発症のリスクは0.9%、
がん発症リスクは 0.8%、ロコモ・認知症発症リスクは 2.2%有意に減少することが
明らかとなった。