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計画的偶発性理論とは?キャリアを形成するための5つの行動特性と応用方法

計画的偶発性理論


みなさんは、ご自身のキャリアについてどのように考えていますか?
将来の目標や夢を持っていますか?それとも、今の仕事に満足していますか?キャリアに関する悩みや不安は、誰にでもあるものです。しかし、時代の変化に対応するためには、自分のキャリアを積極的に形成することが大切です。そのために役立つのが、計画的偶発性理論という考え方です。

この記事では、計画的偶発性理論とは何か、なぜこの理論が重要なのか、そして、この理論を自分のキャリアに応用する方法について紹介します。

 

計画的偶発性理論とは?

 

計画的偶発性理論とは、心理学者のクランボルツが1999年に発表したキャリア形成理論です。
この理論によると、個人のキャリアの8割が予想しない偶然の出来事によって決定されるというのです。
この理論は、従来のキャリア形成理論とは異なり、明確なゴールを定めずに、現在に焦点を置いてキャリアを考えることを推奨します。目標に固執すると、目の前に訪れた想定外のチャンスを見逃しかねないからです。むしろ、目標を立てることは、目指したい方向性を決めることになるため、今後のキャリアを考える上で有効です。

計画的偶発性理論は、変化の激しい時代において、自分のキャリアを積極的に形成するための有用な理論です。しかし、偶然の出来事や出会いをチャンスに変えるためには、自分自身の行動する力が必要とされています。
次に、そのために必要な5つの行動特性について見ていきましょう。
 

計画的偶発性理論の5つの行動特性


計画的偶発性理論において、偶然の出来事を自分のキャリアに有利にするためには、以下の5つの行動特性を持つことが重要です。
 

  1. 好奇心(Curiosity):新しいことに興味を持ち続ける
  2. 持続性(Persistence):失敗してもあきらめずに努力する
  3. 楽観性(Optimism):何事もポジティブに考える
  4. 柔軟性(Flexibility):こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
  5. 冒険心(Risk Taking):結果がわからなくても挑戦する
     

これらの行動特性は、計画的偶発性理論の実践に欠かせないものです。しかし、これらの行動特性を持つだけでは、偶然の出来事や出会いをチャンスに変えることはできません。それには、計画的偶発性理論の応用方法を知ることが必要です。次に、その方法について見ていきましょう。

 

計画的偶発性理論の応用方法


計画的偶発性理論を自分のキャリアに応用するためには、以下の3つのステップを踏むことがおすすめです。


ステップ1:偶然の出来事や出会いに気づく

 

偶然の出来事や出会いは、日常生活の中に潜んでいます。しかし、それに気づかなければ、チャンスに変えることはできません。偶然の出来事や出会いに気づくためには、自分の興味や関心を広げることが大切です。自分の専門分野や業界だけでなく、他の分野や業界にも目を向けてみましょう。また、自分の知っている人だけでなく、他の人とも積極的にコミュニケーションをとってみましょう。そうすることで、偶然の出来事や出会いに気づく機会が増えます。

ステップ2:偶然の出来事や出会いに反応する


偶然の出来事や出会いに気づいたら、それに反応することが重要です。反応するとは、偶然の出来事や出会いに対して、自分の感想や意見を表明したり、質問したり、アドバイスを求めたり、協力を申し出たりすることです。反応することで、偶然の出来事や出会いに対する自分の関心や関与を示すことができます。また、反応することで、偶然の出来事や出会いから得られる情報や知識を増やすことができます。


ステップ3:偶然の出来事や出会いに学ぶ
 

偶然の出来事や出会いに反応したら、それに学ぶことが大切です。学ぶとは、偶然の出来事や出会いから得られた情報や知識を、自分のキャリアに関連付けて考えることです。学ぶことで、偶然の出来事や出会いが自分のキャリアにどのように影響を与えるか、どのように活用できるか、どのように改善できるかを明確にすることができます。また、学ぶことで、偶然の出来事や出会いから得られた情報や知識を、自分の行動や決断に反映させることができます。

これらのステップを踏むことで、偶然の出来事や出会いをチャンスに変えることができます。しかし、これらのステップを踏むことは、一度や二度で終わるものではありません。常に偶然の出来事や出会いに気づき、反応し、学ぶことを繰り返すことが、計画的偶発性理論の実践になります。


おわりに


計画的偶発性理論とは、個人のキャリアの8割が予想しない偶然の出来事によって決定されるという考え方です。この理論を自分のキャリアに応用するためには、5つの行動特性を持ち、偶然の出来事や出会いに気づき、反応し、学ぶことが必要です。これらのことを実践することで、自分のキャリアを積極的に形成することができます。


あなたは、計画的偶発性理論についてどう思いましたか?この理論は、あなたのキャリアに役立つと感じましたか?もし、この理論に興味をお持ちいただけたら、ぜひ、自身のキャリアに適用してみてください。本記事がみなさんのキャリア形成のヒントになれば嬉しいです。

 

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2 件の返信 (新着順)
pin
2023/11/24 08:34

最近、弊社は働き方の変化があり、会社としてはフレキシブルに働いてほしいようで、急な配置転換があります。それに伴い、新たな職場に適応できなくなって、メンタル不調になる方も増えてきています。キャリア形成も一緒に考える必要があるな、と思っていたところだったので、このような理論があることを知ることができ、学びになります。まずは自分のキャリアに適用したいと思います。
いつも、多くの情報をありがとうございます!

『計画的』と『偶発』、反対の意味のようですが、合体したこの理論、勉強になりました。
計画外とか想定外とかの出来事に対して、自分はマイナスの反応をしがちかも、と気づき、私も『5つの行動特性』を意識し、偶然の出来事や出会いがチャンスに変わる、素敵なキャリア形成を目指していきたいな、と感じました!