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【産業保健スタッフ向け】ポピュレーションアプローチとは?健康経営に役立つ一次予防の考え方

従業員全体の健康リスクを低減させる手法として、「ポピュレーションアプローチ」が注目されています。これは、リスクの有無にかかわらず組織全体に働きかける一次予防のアプローチで、健康経営や働き方改革の推進にも貢献します。本記事では、ポピュレーションアプローチの基本的な考え方やハイリスクアプローチとの違い、導入ステップ、企業にもたらす効果について、産業保健スタッフの視点でわかりやすく解説します。

CONTENTS


1.ポピュレーションアプローチとは?
2.ポピュレーションアプローチが注目を集める背景
3.ポピュレーションアプロ―チとハイリスクアプローチ
4.ポピュレーションアプローチの導入ステップ
5.従業員の健康意識を高め、行動変容を促そう


ポピュレーションアプローチとは?

ポピュレーションアプローチとは、リスクの有無や高低にかかわらず、組織や集団全体に働きかけて全体のリスクを下げる取り組みのことです。健康増進の取り組みのなかでは、一次予防に該当します。

ポピュレーションアプローチは組織全体に対して広く効果を発揮します。低リスク者に対する健康意識向上、疾病予防の効果が出やすいことから、全体的な健康維持・リスク低減が期待できます。

「本当に参加してほしい人に参加してもらえない、届けたい人に届かない」という課題が生じることもあるでしょう。このようなケースでは、そもそもポピュレーションアプローチという手法が適切でないこともあるため、別の手法をとったほうが効果が出る可能性があります。

ポピュレーションアプローチが注目を集める背景

健康経営への意識の高まりや働き方改革推進の流れを受け、近年は従業員の健康管理について積極的に取り組んでいくことの重要性が認知されつつあります。ポピュレーションアプローチは健康経営実現に向けた取り組みの一つとして、経営的な観点からも大きな意義があるといえるでしょう。

ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチ

企業が健康管理を推進する際のアプローチ方法として「ポピュレーションアプローチ」の他に、「ハイリスクアプローチ」があります。

ハイリスクアプローチとは、健康にかかわるリスク要因を持つ人をターゲットにして実施する健康指導・取り組みのことです。

ポピュレーションアプローチの導入ステップ

・現状を把握し健康課題を洗い出す
・優先順位をつけ目標設定を行う
・取り組みの評価・改善を行う

従業員の健康意識を高め、行動変容を促そう

ポピュレーションアプローチは、従業員の健康意識の向上のみならず、組織全体の健康リスクの低下、健康施策・健康経営に対する理解促進など、企業にとってもさまざまなメリットをもたらす取り組みです。

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出典

アドバンテッジJOURNAL
ポピュレーションアプローチとは?効果的な取り組み事例や実施手順

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