生活記録表でわかること・わからないこと
メンタルヘルス不調の再発を防ぐためには、十分に体力が回復してから復職するということが重要になります。そのため、復職前に、図書館などへの外出練習を行なってもらい、その様子を、生活記録表に記入してもらいます。その上で、毎日の外出練習を、2週間以上、安定して続けられるようになってから復職をする、というのが、生活記録表を用いるときのポイントです。
メンタルヘルス不調の職場復帰支援について、厚生労働省が発行している手引きには、職場復帰の可否の判断に必要な情報や、判断基準の例が紹介されています。本人の復職への意欲、病状の回復の程度など、職場復帰の可否の判断に必要な情報のほとんどを、生活記録表を用いて確認できると言って良いと思います。
一方で、職場の受け入れ状況や、職場復帰に関して心配な点などは、生活記録表だけでは評価できません。そこで、困っていることや、心配なことがないかどうか、前もって、本人や、職場の上司、場合によっては家族からも話を聞いておき、どんな調整や工夫を行うかを検討して、復職にむけた準備を進めていく必要があります。
生活記録表について学ぶ際、本動画を是非ご活用ください。
CONTENTS
・はじめに
・生活記録表を使う目的
・いつから復職するのがよいか
・メンタルヘルス不調の回復の様子
・復職前の外出練習
・復職可否の判断基準
・生活記録表でわかること・わからないこと
・手引きに書かれている項目
・業務遂行能力の回復
・まとめ
情報提供:難波 克行 先生(産業医/労働衛生コンサルタント)
アドバンテッジリスクマネジメント 健康経営事業本部 顧問
アズビル株式会社 統括産業医
メンタルヘルスおよび休復職分野で多くの著書や専門誌への執筆
YouTubeチャンネルで産業保健に関わる動画を配信
代表書籍
『職場のメンタルヘルス入門』
『職場のメンタルヘルス不調:困難事例への対応力がぐんぐん上がるSOAP記録術』
『産業保健スタッフのための実践! 「誰でもリーダーシップ」』
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投稿を表示質問です。
運転禁止薬を服用されながら復職される方がいらっしゃいます。
弊社の仕事は運送や配送等の乗務となっており、
禁止薬を内服しながらの乗務となり、社内でも問題になることがあります。
復職後安全に乗務していただくために、何か良い方法がありましたら、
ご教示ください。
よろしくお願い致します。
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